今日の難解漢字は、
「阿曼」
「搾る菜っ葉」
「暫時」
「嘗める」
「抄訳」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「阿曼」です!
2文字目の「曼」って、「ウナギ」の右側の文字と同じですね。
じゃあ、「ウナギ」に近い読み方?と思った方、実はこの文字だけでも漢字検定1級の難問なんです!
「曼」は、「まん」や「ばん」と読み、①ひっぱる ②ひろい の他に、③美しい といったいろんな意味を持つ漢字です。
1文字だけなのにこんなにも意味をもつ字に「阿」がついて、いったい何と読むのでしょうか?
「阿曼」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 通常はカタカナで読み、「〇〇ー〇」の4文字です。
ヒント➁ 中東にある国の名前です。
「阿曼」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「オマーン」です!
音読みすれば「あまん」ですので、かなり正解に近くはなりますね。
サッカーが好きな人であれば、日本戦に立ちはだかる壁として「オマーン」という国名は聞いたことがあると思います。
「オマーン」は、アラビア半島の東端にある国で、アラビア海とオマーン湾に面しています。北西にはアラブ首長国連邦、西はサウジアラビアがあり、絶対君主制の国として有名です。
また、首都の名前は「マスカット」。砂漠の国なのに首都はみずみずしい果物の名前で、その対比が個人的に面白いなぁと感じてしまいました。
冒頭でも述べたとおり、「阿曼」はただの発音としての当て字だけでなく、国の名前に「ひろい、美しい」という意味の漢字が使われているのがとても素敵ですね!
砂漠の中にある美しい国、それが「阿曼」です。
2つ目の漢字は「搾る菜っ葉」です!
この漢字はいったい何と読むのでしょうか?
「搾る」ものといえば、普通は果物など、瑞々しいものや汁を多く含んだものを連想しますが、「菜っ葉」って・・・。
草を搾ったところで、緑色の汁がにじみ出てくるだけで、何だか美味しそうではありませんよね。
そもそも、「搾ると汁が出る」で合っているのかどうか、ヒントも参考にしながら考えてみましょう!
「搾菜」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇ー〇イ」の4文字です。
ヒント➁ 植物の名前でもあるし、漬物としての名前でもあります。
ヒント③ 中華料理屋さんでよく出てきます。
「搾菜」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ザーサイ」です!
「ザーサイ」は、いわゆるアブラナの一種の草で、カラシナの変種です。
植物単体として、そのまま「ザーサイ」とも呼びますが、私たちが普段イメージするのは中華料理などで出てくる漬物の方の「ザーサイ」ではないでしょうか?
でも、日本でも茨城県つくば市や神奈川県三浦市などでは特産品の一つとして、生産されています。
味は、キムチの辛くないバージョンに近いと思いますが、いずれにしろ、脂っこい中華料理などにぴったりの一品です!
3つ目の漢字は「暫時」です!
読み方はなんとなく分かるけど、漢字は見たことある!という問題。
でも、その読み方がいくつも候補があって、なんだか迷ってしまいますね。
正しく答えられないと恥ずかしい、こういう漢字はこの機会に覚えてしまいましょう!
「ずいじ」、「ぜんじ」、「ざんじ」・・・
どれが正解か、余計分からなくなってきました・・・。
「暫時」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「しばらく」、「適宜」という意味があります。
ヒント➁ 国会中継などでよく聞く言葉です。
ヒント③ 「〇〇〇」の3文字です。
「暫時」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ざんじ」です!
「暫時」とは、「少しの間」や「しばらく」といったような意味がある言葉です。
読み方が似たものとして、「ぜんじ」がありますが、これは「漸次」と書く別の言葉です。
ちなみに、「漸次」は「しだいに」とか「だんだん」という意味がありますが、意味も微妙に似通っていて、ますます紛らわしいですねwww
こういう時は、「暫時」休憩をとって、知識を「漸次」増やしていきましょう!
って、ますます混乱してきました・・・。
4つ目の漢字は「嘗める」です!
一見すると、「ほめる」でしょ?簡単じゃん♪なんて思ってしまいますが、それは「誉める」と書くので違う漢字ですね・・・。
他に似ている漢字といえば、「掌(てのひら)」がありますが、「ひらめる」とは読めないのでこれも違うようです。
今回の「嘗める」は、日常的にあまり使われない漢字ですが、通常は他の漢字が使われており、言葉としてはよく使うもの。
ヒントを参考に、正解に辿りつきましょう!
「嘗める」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇める」の3文字です。
ヒント② 美味しい食べ物を見ると、無意識にしてしまう行為です。
ヒント③ 犬がする愛情表現の一つです。
「嘗める」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「なめる」です!
あれ?「なめる」って「舐める」じゃないの?と思いますが、どちらも正解です。
「嘗める」は、誰もが知っている「下で味見をする行為」の他にも、「辛いことを体験する」ときにも使われる言葉です。「辛酸を嘗める」なんて言いますよね!
美味しいものを味見するのも「嘗める」ですし、辛いことも「嘗める」、さらには人を見下すときにも「嘗める」で、意外にも使いどころがたくさんの「嘗める」。
これはもう、この漢字を上から下から「嘗める」ように見るしかないっ!
5つ目の漢字は「抄訳」です!
「抄訳」
これ、何と読むかわかりますか?
比較的簡単な問題だとは思うんですが、
勘違いして覚えているかも!?
さあ、あなたは何と読みましたか?
「抄訳」読み方のヒント!
この言葉は、出版関連のお仕事をしている方にとっては頻出用語。
でもそれ以外の方は、あまり聞きなれないですよね。
「このページの3行目を抄訳する」
「論文の抄訳版です」
などの例文が挙げられます。
さて、読めましたか?
「みょうやく」や「さやく」と読んでしまった方、間違いですよー!
「抄訳」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「しょうやく」
です!
「抄訳」は、
「原文のところどころを抜き出して翻訳する」という意味の言葉。
海外の童話などは、原典だと残酷な表現が多いため、
翻訳する際に概要を抜き出して出版されますよね。
また、海外で発表された論文などを紹介する際も、
全てを翻訳せず、要約したものを紹介することがほとんど。
このような場面で使われる言葉です。
つまり全文を翻訳する場合には、この言葉は使いません!
そのような場合は「全訳」という言葉を使います。
こちらの言葉の方が聞き馴染みがあるのではないでしょうか。
外国語で書かれた書籍や文章を読む際に使える「抄訳」。
しっかりと意味も覚えて、使ってみてくださいね!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!