今回の難読漢字クイズは「疾っくの疾う」。
もちろん「しっくのしう」とは読みません!
地域によりますが、年配の方がよく使う言い回しです。
「疾っくの疾う」の読み方のヒントは?
1.「書類の整理は疾っくの疾うに済んでいますよ!」のように使います。
2.「疾っくの疾う」の類語には「早々と」「昔々」「すでに」「一足先に」などがあります。
3.「疾っく」と「疾う」、それぞれで別に用いることが可能、同じ意味です。
正解は…
正解は「とっくのとう」でした!
「現時点から見ると、ずっと以前のこと」を意味します。
分割して使う場合は、「疾っくに出かけた」「疾うの昔に終わった」などと言いますね。
「今さら言及するようなことではない」といったニュアンスがありますよ。
「疾」の音読みは「シツ」。
訓読みは「疾(やまい)」「疾む(やむ)」「疚しい(やましい)」「疾む(にくむ)」「疾い(はやい)」「疾っくの疾う(とっくのとう)」。
「疾っくの疾う」と面白い方言
最後に「疾っくの疾う」と同じ意味の面白い方言を2つ紹介しましょう。
とっくのとんま:長野県(特に松山市辺り)
とっくのまっく:埼玉県(特に秩父辺り)
※とっくのもっく:地域不明(とっくのまっくが訛ったもの?)