今日の難読漢字は
「刀自」
「御侠」
「悍婦」
以上、3問です!
さあ、挑戦してみてください。
目次
1つ目は「刀自」
「刀自」って何て読むか分かりますか?
(とうじ)ではありません。
読み方は、ひらがな2文字です
”○○”
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「刀自」の読み方のヒントは?
「刀自」の意味は以下の4つです。
- 先輩の女性を敬って呼ぶ称。名前の下に付けて敬称としても使う。
- 主婦の別称。
- 宮中で雑務をしていた女官。
- 貴族の家に仕え、家事を担う女性。
主に、家事をする女性の呼び方で、「包丁を司る人」という意味が込められています。
何と読むか分かりましたか?
「刀自」の読み方、正解は……
正解は……
「とじ」
です!
「家刀自」(いえとじ)とも言います。
婦人・奥方・家政婦などが類語です。
また、酒刀自(さけとじ)という言葉もあります。
酒刀自が転じて「杜氏」になったとも言われています。
杜氏とは日本酒の蔵で酒造りを取り仕切る責任者のことです。
近年、日本酒も人気のお酒になりました。
特に吟醸、大吟醸と呼ばれる吟醸造りを用いて造られた日本酒はフルーティーな香りを持ち、従来の日本酒とは違った美味しさを楽しむことができます。
ぜひ一度、飲んでみてはいかがでしょうか?
2つ目は「御侠」
「御侠」って何て読むか分かりますか?
(ごきょう)ではありません。
(おきょう)でもありません。
現在はあまり聞かないことばです。
昔は若い女の子に対して使っていました。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「御侠」の読み方のヒントは?
「御侠」の意味は、活発でやや軽はずみな女性を表します。
もともと、「侠」は男女問わず使われていて、江戸時代の洒落本や滑稽本には男性を描写することばとして登場します。
明治時代頃から「御」をつけた「御侠」を女性に使うようになりました。
何と読むか分かりましたか?
「御侠」の読み方、正解は……
正解は……
「おきゃん」
です!
「御侠」の「侠」は読み方でも意味が違います。
「侠」(きゃん)と読むときは、勇み肌で粋な様子を表します。
「侠」(きょう)と読むときは、男気、自分の身を顧みず弱きを助ける人という意味です。
「任侠」(にんきょう)や「侠客」(きょうかく)という言葉のほうが馴染みがあるのではないでしょうか?
御侠の他に、女性の性格、行動を表す言葉に「お転婆」や「おちゃっぴい」などもありますがどれも最近は使われていません。
言葉は時代とともに作られたり、なくなっていったりするものですが、なくなると残念な気持ちになりますね。
3つ目は「悍婦」
「悍婦」って何て読むか分かりますか?
(そうふ)ではありません。
「悍」を読むことができますか?
「婦」という漢字がありますので、なんとなく女性を意味することばなのではないだろうか、と思ったあなたは鋭いですね!
女性の性格を表すことばです。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「悍婦」の読み方のヒントは?
「悍婦」の意味は、勝ち気な女性を意味します。
「悍」は荒々しい、猛々しいといった意味です。
「悍い」と書くときは「気性が悍い」(きしょうがあらい)と読みます。
何と読むか分かりましたか?
「悍婦」の読み方、正解は……
正解は……
「かんぷ」
です!
訓読みにすると「悍ましい」(おぞましい)と読みます。
古語で「悍し」(おぞし)ということばが使われていました。
おぞしには3つの意味があります。
- 恐ろしい・怖い
- 勝ち気・強情
- ずるい
現在の「悍ましい」は勝ち気やずるいなどの意味ではあまり使われず、恐ろしいという意味が転じ「嫌な感じがする」という意味で使われます。
「悍婦」の「悍」には勝ち気・強情などの意味が残り、勝ち気な女性という意味で使われています。
強気な女性はかっこいいですよね!
最後までお読みいただきありがとうございました。