今日の難解漢字は、
「酸漿」
「蝶鮫」
「恰も」
「護謨」
「噎ぶ」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「酸漿」です!
今回は植物の名前から漢字クイズを出題します。
「酸漿」という漢字。
そのまま読むと「さんしょう」になりそうですが、もちろんそうではありません。
あなたは読むことができますか?
「酸漿」の読み方のヒントは?
先ほど植物名であるということはご紹介したので、その植物の特徴をお伝えします。
酸漿の最大の特徴は、赤い袋状の萼(がく)に包まれた果実が実ること。
たくさん実っている様子は、小さなちょうちんが並んでいるようにも見えます。
8月から9月にかけて、その美しい実を観賞することが出来ます。
「鬼灯」とも書きます。
こちらの漢字のほうがよく知られているので、このヒントで分かった人もいるかもしれません。
どうでしょうか?
正解は…
正解は…
ほおずき
でした!
ちなみに「酸漿」の別の読み方に「かがち」というものもあります。
ほおずきの古名なのでほとんど使われることはありませんが、知っておくと漢字博士に一歩近づくことができるかも知れません。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
2つ目の漢字は「蝶鮫」です!
今回ご紹介するのは「蝶鮫」という漢字。
難読というほど難しい表記ではありませんが、あまり見慣れない字面ではあります。
とっさに出されると読めないかもしれませんね。
さてこの漢字、読むことができますか?
「蝶鮫」の読み方のヒントは?
正直、そのまま読めばおそらく正解です…。
といってしまうと元も子もないので、この「生き物」にまつわるヒントを出します。
約3億年前からほとんど姿を変えずにきた古代魚の一種で、体長は1m前後と非常に大型です。
その卵はかの有名な珍味、キャビアです。
もう分かってしまったでしょうか?
それでは、正解発表です!
正解は…
正解は…
チョウザメ
でした!
読み方は割とそのままなので正答率は高かったのではないでしょうか。
ちなみに、「鮫」という漢字がつくにも関わらずチョウザメはサメの仲間ではないんです。
身体がサメに似ており、また鱗の形が蝶のように見えることからその名前がついたのだとか。
なんとも興味深いですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
3つ目の漢字は「恰も」です!
今回ご紹介する難読漢字はこちら。
「恰も」という漢字、読むことができますか?
「蛤(はまぐり)」という漢字とどことなく似ていますが、もちろん「はまぐりも」ではありません。
この漢字を読むことができますか?
「恰も」の読み方のヒントは?
漢字そのものから読み方を推測するのは非常に難しいので、今回はこの「恰も」という言葉がどのような意味をもつのかヒントとして紹介しようと思います。
「恰も」は副詞で、「まるで」「さながら」といった意味を持ち、「〜ようだ」という言葉に続くことが多いです。
例文を挙げるなら、「あの先生は、歴史上の出来事を恰も本当に見ていたように語る」といったように使います。
お分かりになりましたでしょうか?
正解は…
正解は…
あたかも
でした!
普段ひらがなで書くことが多い「恰も」。
きっと今後もさほど目にすることはないかもしれませんが、難読漢字マスターに近づくためには覚えておいて損はないでしょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
4つ目の漢字は「護謨」です!
今回の問題は「護謨」の読み方です!
これは、知らなかったらかなり難しいかも知れません。
「謨」と「膜(まく)」の字が似ているので「ごまく」と読みそうになりますが、それは間違いです。
さて、あなたには正しく読むことができるでしょうか?
「護謨」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字
- 外来語に漢字を当てた、当て字です
- 護謨の木
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「護謨」の読み方!正解は?
正解は「ゴム」です!
「護謨」という熟語を見ることはほとんどないため、わからなかった方も多いのでは?
ゴムはそもそもオランダ語の「gom」が語源の外来語です。
天然ゴムの原料となっているゴムの木は熱帯地域の広範囲に分布しており、日本では観葉植物としても知られていますね。
天然ゴムは、ゴムの木から出る白い樹液を原料に作られます。
ラテックスアレルギーのある方は、ゴムの樹液によってアレルギー反応を起こす場合もあるため、注意が必要です。
5つ目の漢字は「噎ぶ」です!
難読漢字クイズです。
今回の問題は「噎ぶ」です。
あまり目にすることのない漢字ですが…
では早速、3つのヒントで考えてみましょう。
「噎ぶ」の読み方のヒントは?
1.「噎ぶ」をひらがなにすると3文字です。
2.感情の動きに関係しています。まれに飲食や環境が影響する場合もあります。
3.『やはり血の池の血に咽びながら、』芥川龍之介「蜘蛛の糸」より引用
正解は…
正解は…「むせぶ」でした!
「むせる」は同義語です。
「咽ぶ」とも書きますね。
激しく泣いて息を詰まらせたり、しゃくり上げたりする様子をいいます。
まれに、煙やホコリが目や鼻に入ったり、飲食物が喉につかえた場合も「咽ぶ」ことがあります。
「噎」の使い方
「噎」の音読みは「エツ」と「イツ」。
訓読みは「噎ぶ(むせぶ)」「噎せる(むせる)」「噎がる(ふさがる)」です。
日常会話での使用頻度は低いですが、「噎」を含む熟語はたくさんあります。
例:嗚噎(おえつ)・噫噎(あいえつ)・噎下(えっか)
最後に面白い熟語をひとつ!
「是亦因噎廃食(えつによりて、しょくをはいす)」
現代語にすると、「噎せたからといって、食事をしないのと同じ」です。
ささいなマイナス要素を過大視して、大事なことをやめてしまうことを意味しています。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!