今回は「堆く」「眇める」「栗鼠」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「堆く」
「堆く」
ときどき見かけるこの漢字。
中学生で習う漢字であり、「堆肥」のように使いますが、訓読みもあるのです。
「堆く」読み方のヒントは?
「堆く」は、物が積み重なって高く盛り上がっているさまを表す際に用いる言葉です。
またそのほか、「上品である」という意味もあるとのこと。
何をもって上品とするかは人によって異なりますが、この言葉が意味する「上品」とは、言動や顔つきがしっかりしている姿なのだそう。
類語には「積もり積もって」や「重積して」などが候補に挙げられます。
「堆く」の読み方、正解は……
「堆く」の正解は……
「うずたかく」です!
「うずたかく積み上げられた書類」などのように用い、物が何重にも積み重なったさまを表すときに使います。
「堆」の字の成り立ちには、ずんぐりした形の土の丘の象徴が背景にあります。
日常的には、小説やニュースなどで見かける頻度が高いので、「うずたかく」と読めるように覚えておいてくださいね。
それ以外にも、書類の山々を見たときにパッと言えたらカッコイイですよね!
2問目はこの漢字!「眇める」
「眇める」
この漢字は、目へんが使われていることから、「目」にまつわる漢字だとわかります。
「砂」という漢字に似ているので「すなめる」や「さめる」と読みたくなりますが、正しくは違います。
今日は「眇める」を読めるようになりましょう!
「眇める」読み方のヒントは?
「眇める」には、片目を細める、片目を瞑って狙いを定める、などの意味があります。
弓を引くときや、ダーツを投げるとき、太陽が眩しいときなどに「目を眇める」と表現します。
慣用句でも使われる「眇める」。
「矯めつ眇めつ」という言葉を聞いて、ピンと来る人もいるのでは?
「眇める」の読み方、正解は……
「眇める」の正解は……
「すがめる」です!
先述の「矯めつ眇めつ(ためつすがめつ)」には、あちこち様々な方向からよく眺める様子という意味があります。
日常的には、美術館や博物館などで
「国宝の日本刀の刃文を矯めつ眇めつ眺める」
「あの絵には、人に矯めつ眇めつ鑑賞させる魅力がある」
などのように使います。
ぜひ覚えておいてくださいね!
最後はこの漢字!「栗鼠」
カタカナで表記することが多く、漢字になると読めないことが多い動物の漢字。
「栗鼠」
も、そんな漢字のひとつ。
動物園にもいる、小さくてかわいいあの動物ですよ!
「栗鼠」読み方のヒントは?
ヒントは、体形がネズミに似た哺乳類で、尾が長くふさふさの毛に覆われています。
森林に多く生息していて、木の上の移動が得意です。
栗やくるみなどの固い木の実でも、鋭い歯でカリカリっと食べちゃいます。
1つ1つの漢字をわけて、考えてみるとわかりやすいかもしれません。
「栗(くり)」を食べる「鼠(ねずみ)」と言えば…
もうわかりましたね?
「栗鼠」の読み方、正解は…
正解は……
「りす」
です!
漢語の「栗鼠(りっす)」の音変化で、「りす」と読みます。
また「くりねずみ」と読んでも間違いではなく、「くりねずみ」は「りす」の異名です。
また木登りが得意なので「きねずみ」と呼ばれることもあるのだとか。
リスを見かけた時には、漢字では「栗鼠」と書くというのを思い出してみてくださいね。