漢字読み講座

「疎ら」「濃やか」「普く」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「疎ら」「濃やか」「普く」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「疎ら」

「疎ら」の読み方をご存知ですか?

「過疎地(かそち)」の「疎(そ)」「疎遠(そえん)」の「疎(そ)」だから「そら」って読むのでは?

そう考えたあなたは、残念!違います。

難読漢字ではなく中学校までに習う常用漢字にも関わらず、読み方は忘れている人が多い「疎ら」。

読めそうで読めなくてくやしい…だからこそ、読めたらスッキリしますよ!

さっそく見ていきましょう。

「疎ら」の読み方のヒントは・・・?

  1. ひらがなで書くと「〇〇ら」の2文字
  2. 人や物がある一定の範囲内に極端に少ない様子を表す漢字です
  3. 「人通りが疎らな住宅街」「木が疎らに生える草原」などと使います

人がポツポツとしかいない住宅街、木がポツポツと生えた草原をイメージしてみると・・・

さあ、3つのヒントで分かりましたか?

「疎ら」の読み方の答えは・・・

「疎ら」の読み方の答えは、「まばら」です!

「人や物が少なく点在する」という意味だけでなく、「順序だっていない」様子も表す言葉です。

「ちらほら」「ぱらぱら」などの言葉で表現することもできますが、「疎ら」と言った方が断然知的ですよね!

漢字の「疎ら」を読み書きできたら、さらにすごい!

ぜひ覚えて使いましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

2問目はこの漢字!「濃やか」

見慣れている漢字のはずなのに読めない……、そんな難読語はたくさんあります。

「濃やか」もそのひとつ。

「こ(い)」や「のう」のほかに、まだ読み方があるのです。
今日は「濃やか」の読みを考えていきましょう!

「濃やか」読み方のヒントは?

「濃やか」には「色の濃いさま」や「心がこもっていて情が厚いさま」などの意味が込められています。

あの人は濃やかな心遣いを忘れない人だ」のように使います。

そのほか密度が濃いときなどにも使います。
小さな子の肌や、手入れの行き届いた美肌に対してや、あたり一面を隠すほど白い霧などを表現するときにも使えます。

読み自体は日常的に耳にすると思うので、聞いたら「あーなるほど!」となるでしょう。

「濃やか」の読み方、正解は……

「濃やか」の正解は……

「こまやか」です!

どうですか?
普段からよく聞く言葉ですよね。

同じく「こまやか」と読む漢字に「細やか」がありますね。

「細やか」にはどちらかというと、形状を表現するニュアンスがあります。
「作業が細やか」や「細やかな縫い目」などなど。

反対に「細やか」には、人情的な意味が含まれています。

ですので
お母さんは私にこまやかな愛情を注いで育ててくれました
のように使いたいときは「濃やか」が正解です!

最後はこの漢字!「普く」

「普く」

この漢字、何と読むかわかりますか?

「普通」「普及」といった熟語に使われる漢字ですので、

漢字自体には見覚えがあるはずです。

しかし、「普く」と書いて「ふく」とは読みません。

読み方がわからないあなたは、

下記で発表する正解と解説を参考にしてくださいね。

「普く」の読み方のヒントはコレ!

「普く」の読み方のヒントは、下記の通りです。

  • ヒント1:「もれなくすべてに及んでいるさま」
  • ヒント2:「広く」「一般に」

そろそろわかりましたか?

「普く」の読み方!正解は…?

「普く」の読み方、正解は……

「あまねく」です!

  • 「もれなくすべてに及んでいるさま」
  • 「広く」「一般に」

という意味を持つ漢字で、

「遍く」と表記されることもあります。

「普く」の例文は?

せっかくですので、「普く」を使った例文も見ていきましょう。

  • 普く知られる著名人の本を読む。
  • カリキュラムが普く充実した学校に進学する。

「普く」を使った例文は、上の通りで、

副詞のため、他の品詞に対して意味を付け加える役割を果たします。

全体に行き渡っている様子や、広く一般的に行き渡っている様子を表現したいとき、

「普く」と言い換えることが可能です。

まとめ

「普く」は「あまねく」と読み、

広く、もしくは一般に行き渡る様子を表すときに使われる漢字です。

「遍く」との違いはほとんどなく、どちらを使っても間違いではありません。

「全体的に」「総じて」「くまなく」などの言葉の言い換えとして使える表現です。

知っていると役に立つかもしれませんので、頭の片隅に入れておくとよいでしょう。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!