今回のお題は「巻耳」「三行半」「罌粟」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「巻耳」
「巻耳」。漢字としてすごくシンプルですよね。
「巻き+体の一部」の組み合わせは、他にも「巻爪」などがありますが、これを踏まえると耳が巻いているような形をしている状態を指すのでは?と予想してしまいますね。
残念ながら、これは違います。
どちらかというと音読みすると正解に近づく感じですね。
さあ、この「巻いている耳」は一体何の耳??
「巻耳」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは何と植物の名前です。
ヒント➁ 「〇〇〇み」の4文字です。
ヒント③ 投げると「くっつく」のが厄介です。
「巻耳」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「オナモミ」です!
「オナモミ」、あー懐かしい!と思ったのは私だけではないはず。
小さい頃、友達と原っぱで遊んだときに、投げて服にくっつけて遊んだ記憶が蘇ります。
最近の若者や都会に住む人には馴染みがないかもしれませんが、「オナモミ」は、キク科の植物の実のことを指し、実にトゲトゲがついていて投げると服にくっつくんです。
このトゲトゲは触っても痛くなく、イメージとしては「マジックテープ」のザラザラした部分に近いですね。
でも、これが枯れて茶色くなると要注意!トゲトゲも固くなって、投げつけられると地味に痛いんですよね・・・。
2問目はこの漢字!「三行半」
三行の半分と書いて、「三行半」。
しかし、そのまま(さんぎょうはん)とは読みません。
今は、妻が夫に突きつけることの方が多いような気もしますが、
江戸時代では、夫から妻へ突きつけるものだったのだとか。
さて、なんと読むか分かりますか?
「三行半」読み方のヒントは?
江戸時代には、離婚届けなるものが存在しなかったため、
離婚の原因と妻の再婚を許可する離縁状が、だいたい三行と半分であったため、
そのまま三行半と呼ばれていました。
今では、相手の事を見切る、見捨てる、愛想をつかすという意味で使われています。
また、婚姻関係だけでなく恋人同士でも同じように
「三行半をつきつける」と言います。
男女ともにあまり、調子に乗っていると離縁されてしまいますよね。
「三行半」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇〇〇」です!
さあ、もうわかりましたか?
「三行半」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「みくだりはん」
です!
親子や友達に使うというよりも、男女の仲で使う言葉です。
三行半を突きつけられたら、ほぼ修正は不可能です。
気を付けましょう!
最後はこの漢字!「罌粟」
難読漢字クイズに挑戦です。
本日の漢字は「罌粟」!
初めて見る人も多いのでは?
早速ヒントを見てみましょう。
「罌粟」の読み方のヒントは?
1.春から初夏にかけて花が咲きます。可愛らしいので切り花として人気があります。
2.俳句では初夏の季語です。
3.育ててよい「罌粟」と、育ててはいけない「罌粟」があります。
4.『彼は罌粟からは阿片の採れることを知っていた。』フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン「紅い花」より引用
もうおわかりですね!
正解は…
正解は「ケシ」でした!
「罌粟(ケシ)」は、「芥子」とも書きます。「芥子」は本来「からし菜」の種のことですが、今は定着して使われています。
「罌粟」は種類の多い植物です。栽培してもよいものは一般的に「ポピー」と呼ばれています。
麻薬成分が含まれているソムニフェルム種のケシ、セティゲルム種のアツミゲシ、プラクテアツム種のハカマオニゲシは、栽培が禁止されています。
「罌粟」の由来
「罌」は「もたい」と読み、「胴がふくらみ、口のすぼまったまるいかめ」のこと。ケシの実は「もたい」のように膨らむのでこの漢字があてられたのでしょう。
「粟」は「アワ」ですね。ケシの種子は粟のように細かいことを表しています。