今回のお題は「草石蚕」「鬱金香」「女人禁制」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「草石蚕」
難読漢字の時間です。
今回の問題は「草石蚕」。
一つひとつの漢字は読めても、組み合わせると難しい!
あなたは何と読みますか?
「草石蚕」の読み方のヒントは?
1.「草石蚕」をひらがなにすると「〇ョ〇〇」になります。
2.本格的なおせち料理に、ワンポイントで入ってます。
3.かわいいというか気持ち悪いというか、独特の見た目が特徴。
正解は…
正解は「チョロギ」でした!
シソ科の多年草で、実ではなく塊茎(根っこの膨らんだ部分)を食べます。
塊茎は小さい巻貝のような、ソフトクリームのような不思議な形です。
真っ赤に酢漬けしたものが、おせちの黒豆によく飾られますね。
漢字は「草石蚕」の他に、「玉環菜」「甘露子」と書きます。
縁起のいい当て字として、「長老喜」「千代老喜」が使われることも。
「草石蚕」は熟字訓
「草石蚕」は3文字揃って初めて「チョロギ」と読みます。
つまり、「草石」を「チョロ」、「蚕」を「ギ」とは読みません。
このような言葉は「熟字訓(じゅくじくん)」といいます!
実は育てやすい「草石蚕」
「草石蚕」には「クビレイモ」「ネジリイモ」「ジイナモ」などの呼び方もあります。
実は育てやすい植物で、春に植えれば11月には収穫できます。
おせちに間に合いますね!
2問目はこの漢字!「鬱金香」
「鬱金香」って、難しい漢字からスタートする言葉ですね。
「うつ病」の「鬱」の字ですが、次にくる「金」の字との対比がすごいです・・・。
「うつ」で「金」で「香」。
でも、この「鬱金香」の読み方のポイントは「鬱」の字がもつイメージに囚われてしまうと正解にはたどりつけません。
さあ、ヒントを見ながら考えてみましょう!
「鬱金香」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 字に反して綺麗な花の名前です。
ヒント➁ カタカナ表記で「〇ュ〇〇〇プ」です。
ヒント③ 入園式、入学式を飾る花として定番ですね!
「鬱金香」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「チューリップ」です!
「チューリップ」といえば、赤や黄色、白などのたくさんの色の綺麗な可愛らしい花が咲く、入園式や入学式を彩る花としてもはや定番ですよね。
小学生のとき、理科の授業などで球根から育てて観察した記憶があると思いますが、この球根がウコンのような独特の香りを持つことから、「鬱金香(うこんこう)」とも呼ばれるようになりました。
可愛らしい花のイメージがあるのに、球根の嫌な部分に引っぱられてつけられてしまった「鬱金香」、なんだか少し同情してしまします・・・。
最後はこの漢字!「女人禁制」
「女人禁制」の読み方をご存知でしょうか?
おそらくほとんどの方が「にょにんきんせい」と読んでいると思われます。
もちろん「にょにんきんせい」でも間違いではないのですが、本来の正しい読み方があるのです。
さて、「女人禁制」の正しい読み方が、あなたにはわかりますか?
「女人禁制」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇〇〇」の8文字
- 「にょにんきんせい」と一文字しか違いません
- 「女人禁制につき女性は立ち入り禁止となっています」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「女人禁制」の読み方!正解は…?
正解は「にょにんきんぜい」です。
特定の神事や仏教の霊場などに女性の立ち入りを禁ずることを「にょにんきんぜい」といいます。
宗教的な言葉として使う場合のみ「にょにんきんぜい」と「制」の部分を濁って読むため、例えば男子禁制の場合は「だんしきんせい」と、濁らずに読みます。
とはいえ、現代ではほとんど「にょにんきんせい」と読まれており、決して間違いではありません。
しかしNHKにおいては今も「にょにんきんぜい」が正しいとしているなど、まだ色々と見解が分かれているようですね。