漢字読み講座

「開眼」「噤む」「糝粉」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「開眼」「噤む」「糝粉」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「開眼」

「開眼」の読み方をご存知でしょうか?

「かいがん」と読むのは、眼科手術などで目が見えるようになることをいう場合のみ。

「開眼」には違った読み方が存在しますよ。

「かいがん」と読む場合とは、意味も全く異なってきます。

さて、あなたにはその読み方がわかりますか?

「開眼」の読み方のヒントはこちら

  • ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  • 「仏像や仏画に眼を描き入れること」や「真理・真髄を悟る」といった意味があります
  • 「芸能の道に開眼したのは、劇団に所属していた友人の影響だ」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「開眼」の読み方!正解は!?

正解は「かいげん」です!

目が見えるようになることを「開眼(かいがん)」というため、「開眼(かいげん)」と混同している場合も見られますが、意味が全く異なります。

ヒントで紹介したように、仏像などに最後に眼を描き入れて魂を込めることを「開眼(かいげん)」と呼びます

たとえば、お墓や位牌、仏壇などに読経をしてもらって、魂をこめることを「開眼供養(かいげんくよう)」と呼ぶのも、そこから由来しているのですね。

2問目はこの漢字!「噤む」

難読漢字クイズです。

本日の問題は「噤む」です!

「嗜む(たしなむ)」や「啄む(ついばむ)」に似ていますが…

あなたは何と読みますか?

「噤む」の読み方のヒント

3つのヒントから想像してみましょう!

1.『しんとくちを「噤む」 ただそれっきりのことだ』宮沢賢治「春光呪詛」より引用

2.「噤む」は、「口」とセットで使われる言葉です。

3.「Bさんの噂話をしてたら、Bさんがやって来たので全員口を噤む」

正解は…

正解は…

「つぐむ」

でした!

「噤」の音読みは「キン」、訓読みは「噤む(つぐむ)」と「噤じる(とじる)」です。

同じ意味の熟語には、「噤閉(キンペイ)」があります。

口を「噤む」シチュエーション

「噤む(つぐむ)」とは、口を閉じて言葉に表さない様子です。

「口を噤む」シチュエーションは、大まかに3つ考えられるでしょう。

ひとつは、自らの意思で黙る、口を閉ざす、沈黙する、貝になることです。

例:「犯人は犯行を認めたが、動機については頑固に口を噤む」

もうひとつは、さまざまな事情で何も言えなくなることです。

例:「メールの内容を妻に追求されて、夫は口を噤んだままだ」

最後は、無意識に黙ってしまうケース。

例:「あまりに美しい音色で、言葉を失い、口を噤んだ」

最後はこの漢字!「糝粉」

「糝粉」って何て読むか分かりますか?

米へんだから、米に関連している漢字です。

 

米には「うるち米」と「もち米」の二種類があります。

一般的に食べている「白ご飯」はうるち米を精米して、焚き上げたものです。

 

「糝粉」はうるち米からできています。

 

さあ、一体何と読むのでしょうか?

 

「糝粉」の読み方のヒントは?

  • ヒント①:精白したうるち米を乾燥して、ひいて作った粉です
  • ヒント②:団子をつくるときに使います
  • ヒント③:色は白です
  • ヒント④:「新粉」とも書きます

 

何と読むか分かりましたか?

 

「糝粉」の読み方、正解は……

正解は……

 

「しんこ」

 

です!

 

ちなみに「白米」は「白ご飯」のことだけではありません。

「うるち米」と「もち米」の総称です。

 

もち米は真っ白で不透明ですが、うるち米は半透明という違いがあります。

 

糝粉は目の粗いものから「新粉」→「並新粉」と呼び名が変わり、目の細かいものを「上新粉」と呼びます。

 

上新粉は上用饅頭に使われています。

 

糝粉と似たものに「白玉粉」がありますが、白玉粉はもち米を水にさらして精白し、乾燥させたものです。

 

秋の十五夜にはおいしいお団子を食べて、月を眺めたいですね!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!