「黠い」を何と読みますか?
この漢字、現代ではほぼ使われません。
初めて見る人が多いのでは?
読めたらすごい!
「黠い」の読み方のヒントは?
1.「黠い」をひらがなにすると6文字になります。
2.「黠い」の対義語には、「バカ正直」「愚直」「要領が悪い」などがあります。
3.「あの子は少し黠いところがありますからね」のように使います。
正解は…
正解は「わるがしこい」でした!
一般的には「悪賢い」と書きますね。
「黠」の音読みは「カツ」、訓読みは「黠い(わるがしこい・さとい)」「黠しい(さかしい)」、漢検1級、18画の漢字です。
「黠」は「黒」と「吉」の組み合わせです。
「黠」を用いた日本語
昔の日本文学では、いろいろな読み方で「黠」が用いられていました。いくつか紹介しましょう。
『男の狡黠い(わるごすい)態度も蔑視まれたが』徳田秋声「あらくれ」より引用
『そのあまりに、狡黠(ずる)くって、不真面目で』夏目漱石「それから」より引用
『と考えて、狡黠(こうかつ)には相違無いが、』幸田露伴「蒲生氏郷」より引用
また、熟語には以下のようなものがあります。
黠慧(かっけい):悪知恵が働く、こざかしい
黠奴(かつど):黠い奴のこと
黠虜(かつりょ):黠い野蛮人