今回は「労く」「気圧される」「仰」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「労く」
「労く」の読み方をご存じでしょうか?
素直に読めば「ろうく」と読んでしまうかもしれませんが、もちろん間違い。
「労」という字はほとんどの場合「ろう」と読みますが、他にも読み方があるんです。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「労く」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇く」の4文字
- あれこれと心をくだいたり、世話をすること
- かくてねむごろに〇〇〇きけり
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「労く」の読み方!正解は?!
正解は「いたずく」です!
平安時代には「いたつく」とも発音されていたようで、現代でも「いたつく」という読み方もあるとのこと。
ヒントの3番はなんと「伊勢物語絵巻六九段」からの引用で「かくてねむごろにいたつきけり」という一文になります。
伊勢物語は平安時代前期のものなので、千年以上も昔からある言葉。
なんだか、日本語の歴史の深さを感じさせられますね…
それにしても、難問でした。
読めた方は本当にすばらしいです!
読めなかった皆さんも、この機会に「労(いたず)く」という言葉を覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「気圧される」
「気圧される」の読み方をご存じでしょうか?
もちろんですが「きあつされる」ではありません。
とはいえ「気圧」という字の「きあつ」以外の読み方って…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「気圧される」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇される」の5文字
- 意味は、相手の迫力に圧倒されること
- 「彼の剣幕に気圧されて謝ってしまった」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「気圧される」の読み方!正解は!?
正解は「けおされる」です!
意味は、ヒントでも示したように、相手の迫力や勢いに圧倒されること。
「気圧」という字は「気」の「圧」と書くので、読み方を知らなくても推測で正解できた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「けおされる」という言葉を使うのは、物理的に押さえつけられたときではなく、雰囲気や迫力に圧倒されて気持ちがひるむ場合です。
迫力のある人にはついけおされて、悪くないのに謝ってしまうことも…
どんなときも、気持ちを強く持ちたいものですね。
最後はこの漢字!「仰」
「仰」の読み方をご存じでしょうか?
「仰々(ぎょうぎょう)しい」の「ぎょう」や「仰(あお)ぐ」の「あお」ではありませんよ。
「仰」の一文字でばっちり意味が通じる読み方があるのです。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「仰」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- 「最初」という意味
- 「彼女は、〇〇〇からとんでもないことをいい出した」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「仰」の読み方!正解は!?
正解は「のっけ」です!
「最初」「一番初め」といった意味で「のっけ」という言葉は日常的に使われていますが、漢字は知らない方が多いでしょう。
正解できた方はすばらしいですね!
「仰」という字には、大きく分けて以下の2つの意味があります。
- あおぐ、見上げる、あがめる、うやまう
- おおせ、言いつけ
また、「仰」の字は読み方もたくさんあります。
仰(あお)ぐ、仰(あおの)く、仰(おお)せ、仰(おっしゃ)る、仰天(ぎょうてん)、仰け反る(のけぞる)など
しかし、今回の「のっけ」という読み方は、意味的にも読みとしてもかなり特殊だといえるでしょう。