今日の難解漢字は、
「氈鹿」
「篦棒」
「匿う」
「今際の際」
「髣髴」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「氈鹿」です!
氈鹿の読み方がわかりますか?
「毛」という字が使われているので「もうしか」や「もうか」と読んだ人もいるかも知れませんが、違います。
さて、あなたには読むことができるでしょうか?
「氈鹿」の読み方って?ヒントはこちら!
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 動物の種類の名前です
- 鹿の字が使われていますが鹿ではありません
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「氈鹿」の読み方!正解は…!?
正解は「カモシカ」です!
鹿の字が使われていますが、鹿の仲間ではなく、なんとウシ科の動物です。
これは紛らわしいですね…
カモシカと名付けられた由来にはいくつかの説があります。
- ニホンカモシカは山岳(かま)に住んでいるから
- 毛氈と呼ばれる敷物にニホンカモシカの毛を使ったから
- 肉がまるで鴨のように美味しいから
諸説ありますが、定かではないようです。
カモシカは漢字で「羚羊」とも書きますが、こちらは「レイヨウ」と呼ばれる別種の動物です。
ちなみに、美しい脚を指して「カモシカのような脚」などといいますが、カモシカの脚は太くて、美しいとはいえません。
比較して「羚羊(レイヨウ)」の脚はすらっとしているので「羚羊(レイヨウ)」のことを指しているようですね。
2つ目の漢字は「篦棒」です!
「篦棒」
これ、何と読むかわかりますか?
「こんぼう」と読んでしまいがちですが、不正解です!
さあ、あなたは何と読みましたか?
「篦棒」読み方のヒント!
「篦棒」は、時代劇などでよく聞く言葉です。
もちろん、現代でも使われる言葉ではあるのですが、
この言葉自体は、とあるフレーズで覚えている方が多いかも?
大ヒント!そのフレーズとは…
「てやんでえ!〇〇〇〇め!」
さて、あなたは正しく読めるでしょうか?
「篦棒」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「べらぼう」
です!
「篦棒」は、
「程度がひどいことやその様子」や「普通では考えられないほどばかばかしいこと」
を表した言葉です。
「今年の夏は、篦棒に暑い」
「日照りで野菜が篦棒に高い」
などで使われます。
また、ばかばかしいという意味から転じて、
純粋に罵りの言葉としても使われるようになりました。
「てやんでえ!べらぼうめ!」という言葉も、
「何言ってんだ!ばかやろうが!」のようなニュアンスの意味の江戸弁です。
ちなみに時代劇では「あたぼうよ!」なんて言葉を聞きます。
これは「あたりめえだ、べらぼうめ!」の略なんです!
合わせて覚えておくといいですよ。
難しい漢字ですが、覚えてしまえば簡単な「篦棒」。
ぜひこれを機に覚えてみてくださいね!
3つ目の漢字は「匿う」です!
「匿う」の読み方をご存じでしょうか?
「匿名(とくめい)」や「隠匿(いんとく)」のように「とく」と読むことが多いのですが「とくす」と読むのは、もちろん間違い。
漢字にすると読みにくいけれど、日常的に耳にする言葉ですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「匿う」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇う」の4文字
- ミステリー小説や刑事ドラマでよく使われる言葉です
- 犯罪者と知って匿うと、罪に問われます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「匿う」の読み方!正解は!?
正解は「かくまう」です!
匿うとは、誰かから追われている人をかばうために、人目に付かないように隠すことを言います。
ヒントで示したように、刑事ドラマなどで「犯人を匿う」という使い方を耳にすることが多いですね。
そのため何となく悪いイメージがある言葉ですが、匿う対象は犯罪者とは限りません。
例えば、DVや虐待から被害者を守るために保護する場合も「匿う」といいます。
意味をきちんと知ることで、言葉の持つイメージが変わったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
4つ目の漢字は「今際の際」です!
「今際の際」と書いて、なんと読むか分かりますか?
同じ「際」という言葉がふたつ続くので、同じ読み方を繰り返しはしません。
なので、(いまぎわのきわ)でも、(こんきわのぎわ)でもありません。
さて、「今際の際」と書いてなんと読むでしょうか?
「今際の際」読み方のヒントは?
「今際の際」とは、死ぬ最後の時のことです。
「今際」自体が死ぬ時のことなので、最後の最後に何かを言っていたとすればそれが今際の際の言葉となります。
病気で入院していて、「家族で過ごした北海道にもう一度行きたい」などと今際の際にも言っていたら、残された家族でもう一度行ってみたり。
そのため今際の際の願いや言葉は、残された人たちに影響を与える言葉となります。
「今際の際」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇の〇〇」です。
もっというと「〇〇〇のきわ」です!
さて、もうわかりましたか?
「今際の際」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「いまわのきわ」
です!
自分は今際の際に何と思うのか、今はまだ予測もできませんが、後悔の無いように生きて行きたいですね!
ぜひ、覚えておきましょう。
5つ目の漢字は「髣髴」です!
「髣髴」の読み方をご存じでしょうか?
まさか「かみふつ」なんて読んではいませんよね。
「髣」は「髪(かみ)」と似ていますが、よく見ると違います。
では、「髣髴」は何と読むのか…
あなたにはわかりますか?
「髣髴」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- ありありと想像することをいいます
- 「彼の姿は若き日の彼の父親を髣髴とさせる」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「髣髴」の読み方!正解は!?
正解は「ほうふつ」です!
「髣髴(ほうふつ)」とは、ヒントで紹介したように「ありありと想像すること」や「よく似たものを見て、何かを思い浮かべること」をいいます。
「髣」は「似ている」「かすかに」といった意味を持ち、「髴」は「似る」「似かよう」といった意味です。
同じような意味の漢字が重なって「ありありと想像する」様子を表す言葉になっているのですね。
また、「髣髴(ほうふつ)」は「彷彿(ほうふつ)」と書くこともできます。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!