難読漢字クイズです!
「葦原中国」「啓蟄」「蚊母鳥」
あなたはいくつ読めますか?
目次
1個目の漢字はこれ!「葦原中国」
「葦原中国」を何と読みますか?
中国の地名ではなく、日本人に関係ありますよ!
早速ヒントを見てみましょう。
「葦原中国」の読み方のヒントは?
1.「葦原中国」をひらがなにすると10文字になります。
2.歴史が好きな人は知っているかもしれません。
3.『すなわち高天原皆暗く、葦原中国ことごとに闇し』古事記より引用
正解は…
正解は「あしはらのなかつくに」でした!
日本列島のことです。
略して「葦原国(あしはらのくに)」とも呼ばれます。
「葦原」とは、イネ科の多年草が生い茂った場所です。
「葦」の音読みは「イ」、訓読みは「あし」「よし」です。
どうして「中国(なかつくに)」?
日本書紀ではなく、古事記を基本に解説します。
「葦原中国」の上は「高天原(たかまがはら)」。
「高天原」には、天照大神(アマテラスオオミカミ)をはじめ多くの天津伸がいます。
「葦原中国」の下は「黄泉国(よもつくに)」。
「黄泉国」には、黄泉津大神(ヨモツオオカミ)がいます。国生み、神生みの伊邪那美命(イザナミノミコト)と同一神ですよ!
私たちが暮らす「葦原中国」は、真ん中なので「中国(なかつくに)」なんですね。
「葦原中国」、日本人として読めるようにしておきたい漢字です。
2個目の簡易はこれ!「啓蟄」
次の難読漢字クイズは「啓蟄」です。
2つ目の漢字は「塾」や「蟹」に似てますが、よく見ると違います。
さて、あなたは何と読みますか?
「啓蟄」の読み方のヒントは?
1.「啓蟄」をひらがなにすると4文字になります。
2.「啓蟄」は、俳句の世界では春の季語とされています。
3.『啓蟄や日はふりそそぐ矢の如く』高浜虚子「五百五十句」より引用
正解は…
正解は「けいちつ」でした!
「啓蟄」とは、日本の暦「二十四節気(にじゅうしせっき)」の言葉です。
「二十四節気」は春夏秋冬4つの季節を、それぞれ6つに分けたもの。
春の節気は、立春・雨水・啓蟄・次が春分・清明・穀雨の6つに分けられます。
「啓蟄」は3番目、植物や生きものたちが動き出す季節ですね。
毎年3月5日から3月20日頃にあたります。
「啓」は「ひらく」、「蟄」は「虫が地中に閉じこもる」という意味の漢字です。
「虫出しの雷」とは?
「啓蟄」の時期は大気が不安定で雷が発生しやすくなります。
春の雷は全体的に「春雷(しゅんらい)」といいますが、啓蟄の時期に起きる雷だけを指す場合は「虫出しの雷」と呼びます。
冬ごもり(冬眠)していた虫や生きものたちが、雷の音に驚いて目を覚ますので「虫出しの雷」と名付けられたそうです。
3個目の漢字はこれ!「蚊母鳥」
「蚊母鳥」を何と読みますか?
虫なのでしょうか、鳥なのでしょうか…
3つのヒントで考えてみましょう!
「蚊母鳥」の読み方のヒントは?
1.「蚊母鳥」をひらがなにすると「〇〇〇〇ょ〇」になります。
2.「蚊母鳥」は、俳句の世界で夏の季語です。
3.「蚊母鳥」を訳すると、フランス語は「faucon de nuit」、スペイン語は「halcón nocturno」です。
正解は…
正解は「ぶんぼちょう」でした!
「夜鷹(ヨタカ)」の別名です。
「蚊吸鳥(かすいどり)」とも呼ばれます。
「蚊母鳥」は、くちばしは小さいのに口は驚くほど大きく、ひげが生えている不思議な鳥。
夜行性で昆虫を食べる渡り鳥で、毎年4月から夏にかけて日本にやって来ます。
『顔は、ところどころ、味噌みそをつけたようにまだらで、くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。』宮沢賢治「よだかの星」より引用
「夜鷹」には、鳥だけでなく私娼や屋台の蕎麦屋といった意味もありますが、「蚊母鳥」は鳥だけを指します。
「蚊母鳥」の「蚊」という漢字は、「虫」のブンブン飛ぶ音を「文」と表したものです。
なお、一説によると「蚊母鳥」を「かのははどり」と読む場合は「蓑虫(ミノムシ)」のことだそう。