漢字読み講座

【今日の難読漢字】「宛ら」「麵麭」「虎目石」「痩地」「御内儀」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「宛ら」

「麵麭」

「虎目石」

「痩地」

「御内儀」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「宛ら」です!

宛先の「宛」に送り仮名の(ら)を付けて、

「宛ら」と書いてなんと読むか分かりますか?

送り仮名に(ら)が付いていますが、(もっぱら)ではありません。

もっぱらは「専ら」と書きます。

まるで、あたかも、そっくり、そのままという意味で使われています。

さて、「宛ら」と書いてなんと読むでしょうか?

「宛ら」読み方のヒントは?

地獄絵図のような凄まじい様子を、

地獄絵宛らのすさまじさ

などと例えたりします。

「地獄図のようなすさまじさ」

でも同じ意味ですが、知的に言いまわすなら「宛ら」を使う事をおすすめします。

普段使う事はあまりないですが、使いこなせるとカッコいいです。

「宛ら」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇ら」です!

少し難しいので、もうひとつ言えば

さ〇がら」です!

さあ、もうわかりましたか?

「宛ら」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「さながら」

です!

 

郵便では「宛」と書いて(あて)ですが、

「宛ら」と書くと(さながら)と読みます。

ぜひ、使ってみましょう。

2つ目の漢字は「麵麭」です!

「麵麭

これ、何と読むかわかりますか?

 

画数の多い漢字が連なって、とっても難しそうに見えますが…

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「麵麭」読み方のヒント!

 

「麵麭」は、実はかなり身近なあるものの名前です。

 

ヒントは食べ物!!

もしかすると、今日も食べているかもしれません。

 

さて、読めたでしょうか?

ちなみに「めんふ」や「めんぽう」ではありませんよ〜

 

「麵麭」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「パン

です!

 

「麵麭」は、

「小麦粉やライ麦粉に塩や酵母などを混ぜて発酵させ焼いたもの」です。

 

みなさんご存知、全世界で食べられている食品のこと!

 

パンの起源は古く、約8000年前言われています。

日本にパンがやってきたのは、1543年。

ポルトガル宣教師たちによって、なんと鉄砲と同時に伝来したのだとか!

 

歴史こそ古いものの、日本でパン食文化が広がったのは戦後からです。

給食としてパンが一般化し、徐々に世間一般でも食べられるようになりました。

 

2011年度には、1世帯当たりのパンの購入金額が初めて米を上回りました。

現在でも米よりパンの購入金額が高く、それだけ愛されている食べ物だとわかりますね。

(総務省家計調査より)

 

よく食べているのに、漢字は知らなかった!という方も多い「麵麭」。

しっかり覚えてスマートに読めるようになりましょう!

3つ目の漢字は「虎目石」です!

皆さん、「石」と聞いてどんなものを想像しますか?

「石」は石、そこらへんに転がってる石ころしか思いつかない!

という人が大半ではないでしょうか?

辞典で「石」を調べると、「岩より小さく砂より大きい鉱物質のかたまり」と書かれています。

そして、「泥岩(でいがん)」や「石灰岩(せっかいがん)」など石の種類も実はさまざまあります。

ただ、「虎目石」というのはなじみがありませんよね。

何と読むのか?

どんな石なのか?

さっそく見ていきましょう!

「虎目石」の読み方のヒントは・・・?

同じ自然界の「石」でも高価で美しいものと言えば「宝石」ですよね。

「虎目石」も、そんな宝石の一種なんですよ。

強く輝く金褐色の宝石です。

ブルーのものやレッドのもの、グレーのものもあるんですって!

宝石に詳しい人ならご存知ではないでしょうか・・・?

「虎目石」の読み方の答えは・・・

正解は、「タイガーアイ」でした!

褐色の石に黒い線が入るのが特徴で、まるで虎の目のようなので「虎目石(タイガーアイ)」と呼ばれている宝石です。

仕事運アップや金運アップ、願望の達成をサポートしてくれる効果があるパワーストーンとしても人気です。

古代エジプトでは、「幸運を招く聖なる石」として崇められていたんですって!

ちなみに「虎目石」の読み方は「タイガーアイ」の他に「とらめいし」でも正解ですよ。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

4つ目の漢字は「痩地」です!

瘦地」と書いて、なんと読むか分かりますか?

漢字のイメージ通り、痩せた土地の事、瘦せ地の事をいいますが(やせち)ではありません。

作物や草木の育ちにくい土地ですが、家を建てたり駐車場にするには問題はなさそうです。

昔は農作物が育つかどうかが、とても重要だったのでしょう。

さて、「痩地」と書いて、なんと読むでしょうか?

「痩地」読み方のヒントは?

「痩地」とは、地味(ちみ)がなく、作物などの生産力がない土地の事です。

反対に地味が良く肥えており、作物が良く育つ土地の事を沃土(よくど)と言います。

家を建てるのに関係がないとはいえ、土地を買う時に「痩地」と言われるとちょっと引っかかるものがありますね。

庭でガーデニングなどをするなら、栄養を沢山入れてやる必要があるかもしれません。

「痩地」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇」です。

「痩」は「痩身」とも使われる漢字です。

さて、もうわかりましたか?

「痩地」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「そうち」

です!

 

また(やせち)(やせぢ)と読んでも正解です。

ぜひ、覚えておきましょう。

5つ目の漢字は「御内儀」です!

「御内儀」って、何だかひな人形の「お内裏様」みたいな漢字ですよね。

ですが、「お内裏様」の読み方はお内裏(おだいり)です。

「御内儀」は・・・「ごうちぎ」?「おうちぎ」?

何と読むのでしょうか?

また、どのような意味があるのかも合わせて見ていきましょう!

「御内儀」の読み方のヒントは・・・?

それでは、「御内儀」の読み方のヒントです!

読み方は、ひらがなで「ご〇〇ぎ」の4文字です。

「内」の読み方が問題ですね・・・

「内」は、「うち」とも「ない」とも読みますが、どちらが入りますよ!

さあ、分かりましたか?

「御内儀」の読み方の答えは・・・

正解は、「おないぎ」でした!

気になる「御内儀」の意味ですが、他の方の奥さんを敬って呼ぶときの呼称です。

江戸時代、町人の妻を呼ぶときに使われました。

「町人の」とわざわざ言うのは、理由があります。

というのも、江戸時代には大名・武士の妻は「御新造」将軍の妻は「御台所」と呼ばれていたのです。

皇族の妻は「御簾中」と呼ばれていました。

身分の違いによって、奥さんの呼び方も違っていたわけなんですね。

なかなか難しい時代だったのですね・・・

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!