新年に向けて難読漢字にチャレンジ!
今回の漢字は…
「笑門来福」「新春万福」「吉祥」です。
目次
1個目の漢字はこれ!「笑門来福」
「笑門来福」を何と読みますか?
いかにもおめでたいイメージですね!
早速ヒントを見てみましょう。
「笑門来福」の読み方のヒントは?
1.「笑門来福」をひらがなにすると「〇ょ〇〇〇〇い〇〇」になります。
2.「笑門来福と言うじゃないか! さぁ涙を拭いて」のように使います。
3.「笑門来福」は、年賀状にも使える四文字熟語です。
正解は…
正解は「しょうもんらいふく」でした!
いつも楽しく笑っている家には、おのずと幸せがやってくることを意味します。
「笑う門には福来る」とも言いますが、こちらの方が一般的かもしれません。
「笑門来福」の由来は、お正月の遊びとして定番の「福笑い」です。
「懐かしい! もう何年もやってないなあ…」という人が多いのではないでしょうか?
福笑いで顔のパーツを並べていく輪郭は、「おかめ」と呼ばれて「福」をあらわします。
年賀状に使う「笑門来福」
年末年始に相手が入院していたり被災していたりする場合、「おめでとうございます」というお祝いの言葉や、「寿」「慶春」「禧」「賀」などの「賀詞」を使うのは好ましくありません。
「笑門来福」はおめでたいイメージですが、「賀詞」を使っていないため、上記のような相手にも新年の挨拶ができます。
2個目の漢字はこれ!「新春万福」
次の漢字は「新春万福」です。
きっとあなたも読めたはず!
3つのヒントで確かめてみましょう。
「新春万福」の読み方のヒントは?
1.「新春万福」をひらがなにすると「〇〇〇ゅ〇〇ん〇〇」
2.「新春万福」は、書道教室でお正月の課題になることが多いです。
3.「新春万福」は、年賀状にも使える四文字熟語です。
正解は…
正解は「しんしゅんばんぷく」でした!
うっかり「まんふく」「まんぷく」と読んだ人が多いのでは?!
「新春万福」とは、「新しい年に数えきれないほどの幸福があるようお祈りします」という意味です。
「新春」は新年、「万福」はたくさんの幸福。
書道教室や学校で、書き初めの課題になることが多いメジャーな四文字熟語です。
年賀状に書く場合は…
上司やお世話になった目上の人へ年賀状を書く場合は、「賀正」「寿」など短い賀詞(おめでたい挨拶)はふさわしくありません。
目上の人には四文字熟語の賀詞を使うのがルールなので、「新春万福」は大丈夫!
賀詞に使われる四文字熟語を「年賀熟語」といいます。
ちなみに、賀詞の文字色は赤でも問題ありませんが、「お元気ですか? 昨年はお世話になりました」などの文章・手紙部分は赤以外にしましょう。
3個目の漢字はこれ!「吉祥」
「吉祥」を何と読みますか?
この漢字を見たことがある人は多いでしょう。
でも、正確な意味は知らないかも…
「吉祥」の読み方のヒントは?
1.「吉祥」をひらがなにすると「〇っ〇ょ〇」になります。
2.「吉祥天女」という漫画が1980年代にヒットしました。
3.『ご当地では初のお目見得。吉祥のご縁結び。』吉川英治「新・水滸伝」より引用
4.『蘂の星、こは戀の花、吉祥の君。』蒲原有明「有明集」より引用
正解は…
正解は「きっしょう」または「きちじょう」でした!
「吉祥」とは、よい兆し(きざし)、めでたいしるしを意味する仏教用語です。
浄瑠璃寺の「吉祥天立像」は、日本で最も美しい仏像といわれています。
また、薬師寺の「吉祥天女画像」の美しさも有名です。
神仏習合では「七福神」のメンバー、弁財天の前の神様が「吉祥天」だったと考えられています。
どちらも絶世の美女ですね!
「八福神」という考えでは、今も「吉祥天」が含まれます。
吉祥文様
日本には吉祥文様という文化があり、お正月やお祝い事にふさわしいとされています。
吉祥文様は、着物や帯、工芸品にあしらわれます。
よく知られている吉祥文様は…
鳳凰・花喰鳥・松竹梅・四君子・御所車・橘・宝尽くし・宝船・南天・青海波