今日の難読漢字は
「象る」
「戦ぐ」
「親ら」
の3つです。早速いってみましょう!
まず最初は「象る」
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇る」となります。
とある人間の動き・動作を表す動詞ですが、動物の象(ぞう)はあまり関係ないですね。
最初の一文字目は「か」です。
物事のかたちやようすといったものを写し取るような意味です。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「象る」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「かたどる」
です!
かたどるとは、物理的・具体的には物の形を写し取るという意味と、概念・抽象的には物事をある形や図形として表す、という意味です。
形を写し取る、という意味だと一般的に使われるのは「型取り」でしょうか。
象るの場合は、先にも書いたように形そのものを写し取る以外にも、形のないものを象徴として表現するという場合にも使われます。
例えば、愛という概念をある形に象ったものがハートマークと言えるでしょう。
他にも身の回りにあるもので、何かを象ったものがきっとあるはずです。
カミナリといえばきっとあの尖ったマークを書くでしょうし、WiFiのマークは電波を象っていますね。
ちなみにまったく同じ意味・読み方で「模る」とも表記するそうです。
2つ目は「戦ぐ」
ヒントは全体で3文字、「〇〇ぐ」となります。
ある状態を表す動詞で、みなさんも使ったことがあるかもしれない言葉です。
最初の一文字目は「そ」です。
戦という字から、物騒で物々しい意味かと思いきや、むしろ逆の穏やかな意味なので、少しびっくりします。
やさしい風が吹いたときなどに使われますね。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「戦ぐ」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「そよぐ」
です!
そよぐは、風に吹かれて草木が少し揺れ動いている様子を表す言葉です。
戦という漢字からはとてもイメージできない、おだやかでやさしい言葉なので、少しびっくりしませんか?
戦という漢字には戦いという意味以外にも、ふるえるという意味もあるそうで、そこから草木がふるえて揺れ動くという「戦ぐ」という意味がつけられたとか。
またこういったやさしい風を「そよ風」を言いますが、漢字で書くとまさか「戦風」!?かと思って調べたところ、この場合はなんと「微風」と書くそうです。
風がやさしく吹いている状況の「そよそよ」は、漢字が見当たりませんでした。
最後の難読漢字は「親ら」
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇ら」となります。
日常的に使うある言葉と同じ意味・読み方で、それの表記違いになるます。
最初の一文字目は「み」です。
言葉の意味としては「自分」という意味が含まれていますね。
この「自」の他の読み方といえば…。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「親ら」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「みずから」
です!
みずからは「自分から」とか「自分の手で直々に行う」といった意味の言葉です。
それだと普段よく使われるのは「自ら」のほうですが、なぜ「親ら」と別の表記もあるのでしょうか。
親という言葉には、自分を生んで育ててくれた父母や血縁の近い親戚という意味の他にも、自分自身という意味があるからです。
実はこの意味で「親」という漢字を使う言葉は意外と多くあります。
例えば
本人だけにみてほしい郵便物にある「親展」、
自分が手書きで書いた手紙の「親書」、
被害を受けた本人が告訴することで罪に問われる「親告罪」
などがあります。
調べてみると思ってたよりたくさんあり、びっくりしました。