漢字読み講座

「吸啜」「閄」「鰒」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「吸啜」「閄」「鰒」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「吸啜」

「吸啜」の読み方をご存じでしょうか?

「吸う」に「啜(てい)」で「すうてい」と読むのは間違いです。

「吸」も「啜」も他に違った読み方がありますよ。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「吸啜」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です
  2. 赤ちゃんがおっぱいやミルクを飲むときのしぐさ
  3. 「吸啜反射」という言葉があります

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「吸啜」の読み方!正解は?

正解は「きゅうてつ」または「きゅうせつ」です!

また、新生児が口に当たるものに反射的に吸い付くことを「吸啜反射」と呼びます。

育児経験のある方なら知っているかもしれませんが、ない方にはかなりの難問だったかもしれませんね。

「啜」の字は訓読みでは「啜(すす)る」と読み、「啜り泣き」や「うどんを啜る」などによく使われます。

ただし、音読みの「テツ」「セツ」は「吸啜」以外にはほとんど使われません。

読めなかった方は、この機会に覚えておいてくださいね。

2問目はこの漢字!「閄」

「閄」の読み方をご存じでしょうか?

「門」+「人」で「もんにん」と読むのはもちろん間違いです。

「こんな字は初めて見た」という人が多いかも知れません。

かなりの難読です…

さて、何と読めばよいのか、あなたにはわかりますか?

「閄」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です
  2. ある時に人が発する声を表します
  3. 訓読みは存在せず、読み方はひとつだけです

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「閄」の読み方!正解は!?

正解は「こく」です!

読めた方はかなりの漢字通だといえますね!

「閄(こく)」とは、物陰からいきなり出て来て、人を驚かそうとする時の声を表します。

たとえば「わあ!」といった感じですね。

門の陰に隠れていた人が急に現れるというイメージが「閄」という漢字の成り立ちです。

「閄」のように音を表現する文字を擬声語と呼び、「ガタガタ」「ジャージャー」「トントン」なども擬声語です。

また、人と門が合わさった漢字としては他に「閃」や「們」などがあります。

最後はこの漢字!「鰒」

「鰒」の読み方をご存じでしょうか?

「ふぐ」と読む場合もあるようですが、今回は「ふぐ」以外を正解とします。

魚編が付いていることから、海に関連するものだということはわかりますね。

さて、あなたには読み方がわかりますか?

「鰒」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
  2. 高級食材の海産物
  3. 生産量は岩手県が日本一

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「鰒」の読み方!正解は!?

正解は「あわび」です!

一般には「鮑」と書くことが多いので、なかなかの難読ですね。

また、「蚫」と書いても「あわび」と読むことができます。

ところで、あわびは貝なのに、なぜ魚編や虫編を使うのか不思議に思いませんか?

それは漢字が作られた当時の生き物の分類が、現代とは違うからです。

「鮑」という漢字が作られた時、あわびは魚類に分類されていました。

そして「蚫」の時には、動物や魚類よりも小さな虫類に分類されていたのです。

ちなみに「貝」は遠い昔に貨幣や装飾品として使われていたため、お金に関する漢字に使用されることが多くなっています。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!