漢字読み講座

「旁」「叢る」「後顧」これらの読み方は?【難読漢字に挑戦!】

今回のお題は「旁」「叢る」「後顧」です。

どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…

あなたには全て読むことができますか?

1問目はこの漢字から!「旁」

「旁」の読み方をご存じでしょうか?

「つくり」とも読めますが、もう一つの読み方がありますよ。

さて、何と読むかあなたにはわかりますか?

「旁」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 「~しがてら」「~に兼ね併せて」といった意味です
  3. 「お礼旁、挨拶に伺った」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「旁」の読み方!正解は!?

正解は「かたがた」です!

「旁々」と書くこともできます。

同じ読みをする言葉に「方々(かたがた)」がありますが、意味が全く異なり「人々」を丁寧に表現する場合の言い方なので、注意しましょう。

また、冒頭で紹介したように「旁」は「つくり」と読むこともでき、漢字の右側の部分(編ではない方)のことです。

さらに「旁」という字は「かたわら」「わき」といった意味を持ち「旁若無人(ぼうじゃくぶじん)」とは「まるで人が近くにいないかのように好き勝手に振舞う」といった意味になります。

2問目はこの漢字!「叢る」

「叢る」の読み方をご存じでしょうか?

「業」という字に似ていますが、もちろん「ごうる」や「ぎょうる」ではありません。

滅多に見ない漢字だけに、これはかなりの難問ですね。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「叢る」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇る」の4文字です。
  2. 意味は、人や動物などが大勢集まること。
  3. 「池に餌を投げると、たくさんの鯉が叢ってきた」などと使います。

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「叢る」の読み方!正解は?

正解は「むらがる」です!

「叢がる」と書く場合もあります。

一般には「群がる」と表記されることがほとんどなので、読めなかった人が多いのではないでしょうか。

「叢」は送り仮名無しだと「くさむら」と読むことができます。

また、音読みでは「そう」と読み、「叢(そう)」から始まる熟語には「叢起(ソウキ)」「叢書(ソウショ)」「叢生(ソウセイ)」「叢林(ソウリン)」などがあります。

最後はこの漢字!「後顧」

「後顧」の読み方をご存じでしょうか?

「顧」は「願」という字によく似ていますが、「ごがん」と読むのは間違いです。

読めそうで読めない漢字って、何だかイライラしますね。

さて「後顧」は何と読むのか…あなたにはわかりますか?

「後顧」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
  2. 後ろを振り返って見ること
  3. 「後顧の憂い」という慣用句があります

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「後顧」の読み方!正解は!?

正解は「こうこ」です!

「後顧(こうこ)」の「顧」は、送り仮名を付けると「顧(かえり)みる」と読むこともできます。

「後」という字と熟語になることで「後ろを顧みる」という意味になるのですね。

転じて「後顧」には「後に残った人達のことを心配する」という意味もあります。

ですので、ヒントの3番に示した「後顧の憂い」という慣用句は、「後顧の憂い無きよう、退職前にしっかりと仕事を引継いでおこう」のように使われます。

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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!