今日の難解漢字は、
「卓袱」
「蝦蟇口」
「苛苛」
「標す」
「御湿」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「卓袱」です!
「卓袱」
これ、何と読むかわかりますか?
実は地域によってはかなりおなじみの言葉なんですが…
さあ、あなたは何と読みましたか?
「卓袱」読み方のヒント!
「卓袱」は、もともと中国の言葉です。
それが転じて、
長崎では料理の総称として使われています。
また、信州や関西ではうどんで知っている方も多いはず!
さて、読めたでしょうか?
「卓袱」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「しっぽく」
です!
「卓袱」とは、
「中国風で天板が朱塗りの食卓」という意味。
「卓」は、テーブルのこと。
「袱」は「ふろしき」を指し、転じて大皿料理を意味する場合もあります。
円卓を使い、大皿に盛った料理を並べて楽しむ宴会料理として知られるのが
長崎の「卓袱料理」です。
長崎では郷土料理として知られ、
ちゃんぽんや皿うどんも卓袱料理から生まれた料理なのだとか。
「卓袱うどん」といえば、
野菜や肉、油揚げなどを出汁で煮てうどんにかける冬の定番メニュー。
関西を中心におなじみのメニューですよね。
また香川の郷土料理として知られています。
どちらにしても、地元の方にとっては簡単な問題でしたよね。
観光で関西や長崎を訪れた時には、目にする機会のある漢字。
ぜひ覚えて、スマート注文出来るようになりましょう!
2つ目の漢字は「蝦蟇口」です!
今回の問題は「蝦蟇口」です。
見たことはあっても、最近使っている人は少ないのかも…
和柄、ビーズ、革など、色々な素材がありますよ。
「蝦蟇口」の読み方のヒントは?
1.「蝦蟇口」をひらがなにすると4文字になります。
2.『私は胸を熱くして紐で帯に結びつけた蝦蟇口を懐から取出し、』嘉村礒多「途上」より引用
3.日本では縁起が良いとされています。
正解は…
正解は「がまぐち」でした!
口金のついた袋状の入れ物です。
開くとカエルの蝦蟇蛙(ガマガエル)の口に似ているので「蝦蟇口」と呼ばれるようになりました。
「蝦蟇口」は舶来品
和柄で日本的なイメージの「蝦蟇口」ですが、実は舶来品です。
山城屋和助という商人が、明治5年にフランスから持ち帰り日本に広めたといわれています。
当時は紙幣が一般的になってきた頃で、小銭だけでなく折った札を入れられる点が画期的だったようです。
また、「出したお金が帰る」という語呂合わせで縁起の良いものと考えられていますね。
ガマガエル? ヒキガエル?
ところで、ガマガエルについて検索するとヒキガエルが出てきます。
どうしてかというと、「蝦蟇口」の「蟇」は、音読みで「マ」と読みますが、訓読みでは「ひき」とも読むのです。
つまり両者は同じ種類のカエルなのです!
3つ目の漢字は「苛苛」です!
「苛苛」の読み方をご存じでしょうか?
「苛酷(かこく)」や「苛烈(かれつ)」の「か」が二つで「かか」と読んでしまっては恥ずかしいですね。
意外と普段からよく耳にする言葉ですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「苛苛」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 物事が思うように進まず、気持ちが高ぶっている様子
- 明日は試験なのに外が騒がしくて勉強に集中できず、苛苛する
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「苛苛」の読み方!正解は!?
正解は「イライラ」です!
同じ漢字をふたつ重ねるので「苛々」と書く場合もありますね。
意味としては大きく分けて二つ挙げられます。
一つは、ヒントに示したように「物事が思うようにいかない時の高ぶった気持ち」です。
そしてもう一つの意味は、「トゲが刺さったり、太陽光などがジリジリと照り付ける様」も「イライラ」と表現します。
「イライラ」の語源は草木の刺(トゲ)の意味を持つ「イラ」を重ねたもの。
なので、とげが刺さって不快な様子を「イライラ」と表現していたのが転じて、思い通りにいかずに気持ちが高ぶる様子を「イライラ」と表現するようになったのです。
4つ目の漢字は「標す」です!
「標す」の読み方をご存じでしょうか?
「標」は「標示(ひょうじ)」や「標語(ひょうご)」の「ひょう」ですが、「ひょうす」ではありません。
「標」という漢字の意味を考えると、正解がわかるかも…
さて、あなたには正しく読むことができますか?
「標す」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇す」の3文字
- 目印をつけるという意味です
- 「山の頂上に到達の証を標す」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「標す」の読み方!正解は?
正解は「しるす」です!
一般には「印す(しるす)」と書く方が多い印象ですね。
意味はヒントで紹介したように「目印をつける」ことです。
「しるす」には多くの漢字表記がありますが、それぞれ使い方が異なるので注意が必要です。
以下は、漢字表記と使い方の例になります。
- 印す、標す:目印をつけること(例 北極への到達を~す)
- 記す、識す、誌す:文字や文章に書きとめる、よく覚えておく(例 日記に~す、喜びを胸に~す)
- 銘す:石碑や器具に刻む(例 石碑に名を~す)
5つ目の漢字は「御湿」です!
「御湿」の読み方をご存じでしょうか?
素直な方はそのまま「ごしつ」と読んだかもしれませんが、もちろん間違いです。
読み方がわかれば誰でも知っているものなのですが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「御湿」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- 赤ちゃんや病人などが使います
- 「御湿が取れる」や「御湿を当てる」などと言います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「御湿」の読み方!正解は!?
正解は「おしめ」です!
「御湿」と漢字で書くことはほとんどないので、ヒントを見るまでは読めない方が多かったのではないでしょうか。
「おしめ」は「おむつ」とも呼ばれ、赤ちゃんや病人などの大小便を受けるために当てる布や紙のことですね。
昔は布製を使う場合がほとんどでしたが、今では100%に近い方が紙製を使っているのではないでしょうか。
最近では本当に材質が良くなった紙おむつですが、なんと使用済み紙おむつのリサイクルも研究が始まっています。
私たちの知らないところで「御湿(おしめ)」はどんどん進化を遂げているようですよ。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!