今回のお題は「押捺」「佐ける」「乱高下」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「押捺」
申請用紙など、ハンコを押す用紙には「押印」という文字がありますよね。
今回はその言葉と非常によく似たもので、「押捺」です。
押印も「押捺」も似ていて、どっちがどっち?となってしまいますが、厳密には意味が違うことをご存じでしょうか?
読み方だけでなく、意味も正しく理解して使えるようになりましょう。
「押捺」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 1文字目は「おう」です。
ヒント② 「おう〇〇」の4文字です。
ヒント③ 「捺印」と同じ意味です。
「押捺」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「おうなつ」です!
似た言葉として、「押印」「捺印」がありますが、どちらも「ハンコを押す」という共通の意味があります。
その中で、押印とは「ハンコを押す行為」を意味し、捺印とは「ハンコを押した陰影」という意味合いがあります。
実務上での話をすると、自分が名前を書いて署名した際、その署名が正しいものであるという証明に押す印鑑のことを「捺印」、単純に用紙やスタンプラリーなどのカードにハンコを押す行為が「押印」となります。
今回の「押捺」は、この「押印」と「捺印」の2つの意味を合わせもつ、便利な言葉なんですね!
2問目はこの漢字!「佐ける」
難読漢字クイズです。
今回は「佐ける」の読み方!
佐々木さん、佐藤さん、佐野さんなど、名字によく使われる漢字です。
「佐ける」の読み方のヒントは?
困った人に手を貸すことや、相手の負担を軽くすることです。
ある働きが、より好ましい状態になるよう促進させるという意味もあります。
これらのヒントが、どうかあなたの「佐け」になりますように!
正解は…
正解は…
「たすける」
でした!
「佐ける(たすける)」は訓読みです。他に「すけ」とも読みます。
「すけ」と読む場合は、名前に使われることが多いようです。
例:戦国武将の馬関田 右衛門佐(まんがた うえもんのすけ)・元プロ野球選手の所 憲佐(ところ けんすけ)
音読みの「佐(サ)」は、名字によく使われますね。他には地名や階級、役職にも使われます。
例:佐渡金山(新潟県)・土佐国(現在の高知県)・佐倉市(千葉県)
例:少佐・中佐・大佐・補佐
「佐」を分解してみると…
「佐」は人間の動作を表す「ニンベン」と「左」の組み合わせです。
「左」の「ナ」みたいな部分は人の左手を表しており、「工」は工具の工です。この工具は祈りの道具を意味するのだそう。
人のそばで神に祈る「佐」という漢字、分解してみると奥が深いです!
最後はこの漢字!「乱高下」
「乱高下」の読み方をご存じでしょうか?
「らんこうか」と読んでしまいそうになりますが、それは間違い。
間違えていた方も多いかも知れません。
では、正しい読み方がわかりますか?
「乱高下」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
- 物価などが短期間に激しく上下すること
- 昨日の日経平均は大荒れに乱高下していた
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「乱高下」の読み方!正解は!?
正解は「らんこうげ」です!
「下」という字は「以下(いか)」「低下(ていか)」「目下(もっか)」など、ほとんどの場合「か」と読むため「げ」と読むのは難しいですね。
「乱高下(らんこうげ)」も、つい「らんこうか」と読んでしまいがちです。
「げ」と読む例としては「上下(じょうげ)」「嚥下(えんげ)」「卑下(ひげ)」などがありますが、非常に少ないといえるでしょう。
例文としては以下のような使い方があります。
- 真夏の外気温と室内のエアコンのせいで、体温の乱高下が激しい
- 天候が不安定なため、野菜の価格が乱高下している
- うまくいったかと思えば失敗もあったりで、気持ちの乱高下が激しい一日だった