本日の難読漢字クイズは…
「錺」「鍠」「銓」
すべて「金へん」の漢字ですよ!
目次
1個目の漢字はこれ!「錺」
最初の漢字は「錺」。
初めて見る人が多いかも…
読めたらすごい! 早速ヒントを見てみましょう。
「錺」の読み方のヒントは?
1.「錺」をひらがなにすると3文字になります。
2.「錺」をスペイン語にすると「caballo」、フランス語にすると「cheval」になります。
3.『塗師、錺職人、磨師、石工なども二十五人一組の定めであった。』林不忘「丹下左膳」より引用
正解は…
正解は「かざり」でした!
金属で作られた飾りもの全般を意味します。
一般的には「飾り」と書きますね。
「錺」という漢字は漢検1級、15画の漢字です。
「錺」の成り立ちは、「金で芳しい(かんばしい)までに飾ること」。この場合の「芳しい」は、立派であることをあらわします。
「錺」は、主に神社仏閣、お神輿や仏壇の装飾や金具、簪(かんざし)に用いられる漢字。
時代劇のお姫様が着けているキラキラした簪は「錺簪(かざりかんざし)」と呼びます!
「錺」は、国字(和字とも)と呼ばれる日本で生まれた漢字なので、読みは訓読みの「かざり」だけ、音読みはありません。
普段は目にする機会が少ない漢字ですが、京都府には「西錺屋町」「東錺屋町」があり、日本国内には「錺」という苗字の人が約50人いるそうです!
2個目の漢字はこれ!「鍠」
「鍠」を何と読みますか?
「鐘(かね)」ではないですよ!
似たような漢字がたくさんありますが…
「鍠」の読み方のヒントは?
1.「鍠」をひらがなにすると4文字になります。
2.林業をしている人は知っているかもしれません。
3.『鍠かついだ〇〇〇ろ〇』
正解は…
正解は「まさかり」でした。
『♪まーさかりかーついだ金太郎』という有名な童謡がありますね!
「鍠」の音読みは「コウ」、訓読みは「まさかり」「おの」、漢検1級17画の漢字です。
現在「まさかり」は「鉞」と書くのが一般的。
具体的には、大工道具として丸太の表面をそぎ落としたり、林業の伐採で木の枝を落としたり、細い木を切り倒す際に使われます。
一方、「おの」は「斧」と書くのが一般的。
木を切ることもありますが、主に振り下ろして薪を割る道具として使われます。
どちらも古代は武器や処刑の道具、宗教的な儀式にも用いられたのだそう。
両者の違いを見極めるには、刄先の大きさが分かりやすいでしょう。
幅が広いのが「まさかり」、狭いのが「おの」です。
また、前者は比較的軽く、後者は重いのも特徴ですよ。
ところで、昔話の金太郎の挿し絵を見てみると、「鍠・鉞(まさかり)」ではなく、実は「鍠・斧(おの)」を担いでいることもあります。
3個目の漢字はこれ!「銓」
最後の難読漢字です!
「銓」を何と読みますか?
「栓」と似ているけど少し違いますね…
「銓」の読み方のヒントは?
1.「銓」をひらがなにすると3文字になります。
2.「彼が国の代表にふさわしい人物か銓る」のように使われます。
3.昔の商店街には「銓売り」がありました。
正解は…
正解は「はかり」でした!
物の重さをはかる道具です。
現代では「測る」「計る」「量る」と書くことが多いでしょう。
また、人物の能力などをはかるという意味もあり、この場合は「選」に書きかえられます。
「銓」の音読みは「セン」、訓読みは「銓ぶ(えらぶ)」「はかり」「銓る(はかる)」、漢検1級14画の漢字です。
人名漢字ではないので、名付けには使えません。
「銓」の付く日本語
銓衡(せんこう):能力や人柄などをよく調べて適格者を選び出すこと。
例:十吉「その銓衡試験を受けたんでしょう?」 織田作之助「四つの都」より引用
沈銓(しんせん):日本の近世画壇に大きな影響を与えた中国の画家。
昔の日本ではお菓子もお肉も「銓売り(はかりうり)」が普通でしたが、最近は目にすることがありませんね。あるとしたら酒屋さんくらいでしょうか。
でも、海外のスーパーは今も「銓売り」が基本なのだそう。