今日の難解漢字は、
「校倉」
「発条」
「依怙地」
「鴾」
「黠い」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「校倉」です!
「校倉」って何て読むか分かりますか?
(こうそう)ではありません!
(こうくら)でもありません!
「倉」は(くら)と読んで正解です!
「校」は「学校」(がっこう)の(こう)と読みますが、(こう)以外の読み方をしっていますか?
知っていれば簡単です!
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「校倉」の読み方のヒントは?
古くから蔵や倉庫に使われた建築様式の一つで、代表的な建物に奈良の東大寺正倉院の宝物殿があります。
正倉院の宝物殿は8世紀に建てられた建築物です。
ロシア、中国、北ヨーロッパなどの木材がたくさんとれる地域では、似た工法の建物があります。
物を交差させて積み重ねるという意味の動詞「あざう」が由来です。
何と読むか分かりましたか?
「校倉」の読み方、正解は……
正解は……
「あぜくら」
です!
校倉造りとは、角材や三角材、丸太の断面の木材などを積み上げて、角の部分がかみ合うように交差させることで壁面を作ることです。
木材が空気の湿度に合わせて伸縮し、室内の湿度が調整されています。
校倉造りの歴史は古く、弥生時代から使われていた工法です。
今もなお、歴史的な建築物をみることが出来るって素晴らしいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
2つ目の漢字は「発条」です!
今回の難読漢字クイズは「発条」です。
「発」も「条」、それぞれは簡単な漢字ですが、「はつじょう」以外の読み方に心当たりはあるでしょうか?
では、3つのヒントを見てみましょう!
「発条」の読み方のヒントは?
1.「発条」をひらがなにすると4文字になります!
2.『「欠伸は頭の中の発条が弛んでいる証拠だよ」』佐々木邦「ガラマサどん」より引用
3.玩具、時計、器具、機械など、現代社会に無くてはならない存在といえます。
正解は…
正解は「ゼンマイ」でした!
「発条(ゼンマイ)」は「溌条」とも書き、「バネ」とも読みます。
弾力性のある薄い帯状や線状の金属を渦巻形に巻いたもので、巻き締めて、ほどけようとする力を動力として利用する仕組みです。
山菜の薇(ゼンマイ)の芽に形状が似ているところから名付けられました。
ちなみに自動車用のバネで世界トップシェアを誇る「日本発条株式会社」は「にっぽんはつじょう株式会社」と読みます。
発条仕掛けの歴史
江戸時代の茶運び人形や弓曳童子といったからくり人形は発条仕掛けでした。
当時の記録によると金属ではなく「クジラのひげ」が使われていたそうです!
また、1612年にはスペインから徳川家康へ発条式時計が贈られた記録が残っています。
3つ目の漢字は「依怙地」です!
「依怙地」
これなんて読むかわかりますか?
なんとなく読めそうなこの言葉。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「依怙地」読み方のヒント!
「依怙地」は、よ〜く見ると、なんだか読めそうですよね。
おそらくその読み方で合っています!笑
実は別の漢字で同じ意味を表すこともできるのですが、
読み方も同じなんです。
それが「意固地」!
これ読めるようになったのではないでしょうか。
さて、読めたでしょうか?
「依怙地」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「いこじ」
です!
「依怙地」とは、
「つまらないことに我を張るようす」という意味です!
また、同じ漢字で「えこじ」と読む場合もありますよ。
使い方は「意固地」と同じで、
「依怙地な態度をとったせいで、仲間外れにされてしまった」
「あいつは依怙地ばかり張って、自分で動こうとしない」
など、ネガティブな意味に使われます。
同じような意味の言葉として「片意地」もありますね。
どれも必要以上に意地を張る、子どもっぽい大人のことを指します。
こんな大人にはなりたくないですね…
漢字の読み方や意味、使い方をしっかり覚えれば、
間違えることなく会話で使えます!
教養の一つとしてスマートに読めるようになりましょう!
4つ目の漢字は「鴾」です!
難読漢字クイズです!
今回の問題は「鴾」
さて、あなたは何と読みますか?
「鴾」の読み方のヒントは?
1.「鴾」をひらがなにすると2文字になります。
2.学名は「Nipponia nippon」です。
3.『鴾いろの花をつけてゐる』宮沢賢治「春と修羅」より引用
正解は…
正解は「トキ」でした!
「鴇」や「朱鷺」と書いても正解です。
また、日本書紀には「桃花鳥」と記されていますよ!
「鴾」の音読みは「ボウ」「ム」、訓読みは「とき」「つき」。
日本の国鳥はキジですが、鴾にも日本を代表するようなイメージがありますね。
赤い顔には羽毛が生えていないのが特徴です。
しかし、残念ながら日本古来のトキはすでに絶滅してしまいました…。
現在は中国由来の子孫を人工繁殖させた鴾が佐渡島で放鳥されています。
「鴾」は肉食
トキは肉食なので、基本的に植物は食べません。
カエル、ドジョウ、タニシ、昆虫、なんと馬肉も食べます!
鴾はクリームがかったほんのり薄紅色の翼が美しい鳥ですが、あの色はカニ、ザリガニなどの甲殻類から「カロテノイド」という色素を取り込んでいるからなのだそう。
また、鴾の肉は独特の生臭みがあるため、昔の日本人は滋養強壮や薬として、鍋にして食べていたといいます。
5つ目の漢字は「黠い」です!
「黠い」を何と読みますか?
この漢字、現代ではほぼ使われません。
初めて見る人が多いのでは?
読めたらすごい!
「黠い」の読み方のヒントは?
1.「黠い」をひらがなにすると6文字になります。
2.「黠い」の対義語には、「バカ正直」「愚直」「要領が悪い」などがあります。
3.「あの子は少し黠いところがありますからね」のように使います。
正解は…
正解は「わるがしこい」でした!
一般的には「悪賢い」と書きますね。
「黠」の音読みは「カツ」、訓読みは「黠い(わるがしこい・さとい)」「黠しい(さかしい)」、漢検1級、18画の漢字です。
「黠」は「黒」と「吉」の組み合わせです。
「黠」を用いた日本語
昔の日本文学では、いろいろな読み方で「黠」が用いられていました。いくつか紹介しましょう。
『男の狡黠い(わるごすい)態度も蔑視まれたが』徳田秋声「あらくれ」より引用
『そのあまりに、狡黠(ずる)くって、不真面目で』夏目漱石「それから」より引用
『と考えて、狡黠(こうかつ)には相違無いが、』幸田露伴「蒲生氏郷」より引用
また、熟語には以下のようなものがあります。
黠慧(かっけい):悪知恵が働く、こざかしい
黠奴(かつど):黠い奴のこと
黠虜(かつりょ):黠い野蛮人
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!