今日の難読漢字は
「親仁」
「鬱んな」
「風情」
の3つです。早速いってみましょう!
まず最初は「親仁」
ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。
ある名詞で、とても一般的な言葉となります。
最初の一文字目は「お」です。
同じ意味で別の漢字でも表記されますが、その別の表記のほうが使われることが多いですね。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「親仁」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「おやじ」
です!
「親仁(おやじ)」は、自分の父親や、中年以上の男性、店の主人などを表す言葉です。
親仁以外にも、親父や親爺とも表記されますね。特に親父が最も見かけることが多いのではないでしょうか。
親しみや敬意も感じられる言葉だったはずですが、最近はオヤジとカタカナ表記になると冴えない印象が強くなり、時に侮蔑や嘲笑の対象となることもあるようです。
言葉の由来は親父(おやちち)からきているそうです。
実際の父親を意味する場合としては少々乱暴というか、あまり上品な言葉ではないですが、それが逆に親しみや敬意を生むこともあり、年配者に対しては「さん」を 付けることで実の親のような身近さや敬意を表現しているといえるでしょう。
2つ目は「鬱んな」
ヒントは全体で4文字、「〇〇んな」となります。
ある状態を示す言葉で、この漢字が持つ印象とは逆に感じるかもしれません。
最初の一文字目は「さ」です。
一般的な言葉ですが、別の表記のほうが馴染みがあるかもしれませんね。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「鬱んな」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「さかんな」
です!
「鬱んな(さかんな)」とは、草木がよく茂ること、また物事が盛り上がっている様子を意味する言葉です。
前者の意味では、深い森やジャングルのような草木が多く生い茂った状態を「鬱蒼(うっそう)」という言葉で表現することが多々ありますね。
後者の意味では、この漢字よりも「盛ん」のほうが使われることが多いかもしれませんが、同じ意味だそうです。
漢字自体としては、憂鬱(ゆううつ)や鬱屈(うっくつ)、鬱憤(うっぷん)、鬱病(うつびょう)など、気持ちがふさがって気が晴れないというようなネガティブなイメージが強いと思われます。
植物が多く群がっていたり、盛り上がっているという、ある意味で逆の意味を持っているのが、とても不思議ですね。
ちなみに画数は29もあり、常用漢字の中でもトップクラスの画数を誇ります。
最後の難読漢字は「風情」
ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。
ある名詞で、日本的な情緒や雰囲気を表すような言葉です。
最初の一文字目は「ふ」です。
名詞につけると、一転して意味が変わる不思議な言葉です。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「風情」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ふぜい」
です!
「風情(ふぜい)」は物事の雰囲気や趣き、情緒や味わいのあるさまを表す言葉です。
とても日本的な言葉なのに意味を日本語で表現するのがとても難しいですね。
歴史的なお寺や庭などを前にした時にどことなく感じるもの、ただ具体的に何が風情なのかを表すことは、逆に野暮なのかももしれません。
このような上品で穏やかな雰囲気の言葉ですが、これを名詞に付けると一転してネガティブな言葉となります。
例えば「学生風情」というと、自分の場合は「私のような学生風情には理解できません」といった過度にへりくだった意味になります。
また相手に使う場合には「学生風情が知ったことを言うな」と、見下したような意味となります。