今日の難解漢字は、
「簪」
「絆される」
「跫」
「澪標」
「宛ら」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「簪」です!
「簪」・・・何画の漢字かもわからない、難しい漢字ですよね。
だけど「竹かんむり」なのに注目して、「はし」?「ふで」?などとひらめいた人もいるのではないでしょうか?
でも、残念!
「箸(はし)」も「筆(ふで)」も違う漢字です。
何と読むのか?さっそく見ていきましょう!
「簪」の読み方のヒントは・・・?
箸(はし)や筆(ふで)ではありませんが、「簪」も身近な道具の1つです。
そして、女性が身に付ける綺麗なものです。
女性なら、これをもらったら喜ぶはずですよ!
読み方はひらがなで「〇〇〇〇」の4文字。
和装のヘアスタイルに使う、アレです!
もう、分かりましたよね?
「簪」の読み方の答えは・・・
正解は、「かんざし」でした!
簪(かんざし)は、着物や浴衣など和装の際にアップした髪につける髪飾り。
最もメジャーな先端に玉飾りの付いた「玉簪」だけでなく、べっ甲などの平らな飾りのついた「平打ち簪」、揺らめく飾りのついた「揺れもの簪」など、一口に簪と言っても様々な種類があります。
この「簪(かんざし)」に限らず、竹かんむりの付く身近な道具の漢字はたくさんあることに気付きますよね。
竿(さお)、筒(つつ)、笠(かさ)、箱(はこ)、管(くだ)・・・
それだけ、古来から日本人の生活には竹が密接に関係していたことが分かりますね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2つ目の漢字は「絆される」です!
「きずな」「キズナ」「kizuna」・・・大きな震災の経験やコロナ禍の中で、「絆」という言葉はよく使われるようになった漢字ではないでしょうか。
だけど「絆される」は、「きずなされる」とは読みません!
「絆」という漢字は難読漢字ではないけれど、「絆される」となった途端に読み方が分からない・・・
何と読むのか、さっそく見ていきましょう。
「絆される」の読み方のヒントは・・・?
それでは、ずばり「絆される」の意味をヒントにします!
- 情に訴えられて相手の要求を受け入れる
- 相手の健気さや熱意に心を動かされて、自分の意思とは違う行動をする
さらにヒントです。
- 読み方は、ひらがなで「〇〇される」です。
さらに、さらにヒントです!
- 「絆される」の類義語は、「心を動かされる」「呑まされる」「影響を受ける」「承諾する」などです。
さあ、分かりましたか?
「絆される」の読み方の答えは・・・
正解は、「ほだされる」でした!
「絆される(ほだされる)」と聞くと、積極的にアプローチしてきた異性にいつの間にか自分も引かれてしまうようなシチュエーションを想像する人が多いのではないでしょうか?
それももちろん正解ですが、恋愛に関係なく使われる言葉です。
「捨て猫の愛らしい鳴き声に絆されて、飼うことに決めた」
「あまりに熱心な販売員に絆されて、買うつもりのなかったものを購入した」
などと、さまざまなシーンで使われます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
3つ目の漢字は「跫」です!
「跫」
これ、何と読むかわかりますか?
何だかちょっと怖そうな印象を受ける漢字ですが…
さあ、あなたは何と読みましたか?
「跫」読み方のヒント!
「跫」は、小学生でも書ける漢字2文字を、
難しく書いた漢字です。
漢字の見た目から、なんだかちょっと怖い印象なのですが、
実際にはとても普通の意味なんですよ!
さて、あなたは何と読みましたか?
「跫」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「あしおと」
です!
「跫」は、
「ひとが歩いた時に出るあしおと」という意味の言葉です!
つまり「足音」と同音同義語なんです!
転じた意味で「何かが近づいてくる気配がすること」も表しますが、
こちらも「足音」でも言い換えが可能です。
例文としては
「街ゆく人々の跫が聞こえる」
「秋の跫を感じた」
などで使われます。
漢字の上部に「恐」でも使われる部分があるため、
なんだか怖いイメージに見えます。
そのため意味も「怖いものが近づいてくる足音」と間違えられがちです。
ですが、漢字自体にそのような意味はありません!
読み方と同じくらい勘違いされやすい部分なので、注意しましょう。
一度読み方を覚えてしまえば、とても簡単な漢字の「跫」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
4つ目の漢字は「澪標」です!
あなたは「澪標」を何と読みますか?
誰もが日常的に使う言葉ではありません。
さあ、3つのヒントから連想してみましょう!
「澪標」の読み方のヒントは?
1.「澪標」をひらがなにすると5文字になります。
2.「澪標」は、大阪市の市章に定められています!
3.『壽司屋の鮨の配列、鳥屋の招牌の澪標』木下杢太郎「京阪聞見録」より引用
正解は…
正解は「みをつくし」でした!
「澪標」とは、船が往来する際の目印にする杭のことです。
船に水脈や水深を知らせる航路標識ですね!
「水脈(みを)つ串し」が語源といわれています。
また、耐え忍ぶイメージから、和歌では「身を尽くし」という意味で用いられます。
例:『わびぬれば 今はた同じ 難波(なには)なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ
』百人一首より
昭和60年に大ヒットしたドラマのタイトルでもあります。
ドラマは醤油屋の娘と網元(網元)の息子とのせつないラブストーリーでした。
どうして「澪標」が大阪市章に?
大阪市の市章(シンボルマーク)は「澪標」です。
大阪市の発展は大阪湾(昔は難波江)の海運によるところが大きいため、明治27年に制定されました。
大阪市港区海岸通のキャプテンラインには、真っ赤な「澪標モニュメント」があります!
5つ目の漢字は「宛ら」です!
「宛ら」
これ、何と読むかわかりますか?
漢字はよく使うものですが、送り仮名がつくと読みにくくなりますよね。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「宛ら」読み方のヒント!
「宛ら」は、もちろん「あてら」とは読みません!
郵便物などでよく見かける「宛」ですが、
他の漢字同様、送り仮名がつくと別の読み方になります。
ヒントは「さ〇〇ら」!
○に当てはまる言葉を考えてみましょう。
さて、あなたは何と読みましたか?
「宛ら」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「さながら」
です!
「宛ら」は、
「とてもよく似ている」という意味の言葉です!
「さながら写真のように写実的な絵だ」
「本番さながらの雰囲気」
などのように使い、ニュースや新聞などではよく見聞きする言葉です。
みなさんも一度は使ったことがあるのでは?
「宛」には「そっくりそのまま」という意味もあります。
この意味を強く反映させたのが「宛ら」です。
送り仮名に釣られて「もっぱら」と読んでしまいがちですが、
その場合は「専ら」と書くので注意しましょう。
ちなみに同じ漢字で「宛も」という言葉もあります。
こちらも意味合いはほとんど同じで「あたかも」と読みます。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!