漢字読み講座

【今日の難読漢字】「剽げる」「水豚」「馥郁」「衵」「経緯」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「剽げる」

「水豚」

「馥郁」

「衵」

「経緯」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「剽げる」です!

人気者って、どんな人を思い浮かべますか?

優秀な人?

優しい人?

「剽げる」人も人気だと思いますが、どんな人か分かりますか?

はげる」?「そげる」?

それでは意味が通じなそうですよね・・・

何と読むのか、さっそく見ていきましょう!

「剽げる」の読み方のヒントとは・・・?

「剽げる」の漢字をよく見てみましょう。

「票(ひょう)」という文字が付いていますね。

読み方は、それほどひねらず読めば正解しますよ!

分かりましたか?

「剽げる」の読み方の答えは・・・

正解は「ひょうげる」でした!

剽(ひょう)げる人が人気者?と思ってしまいますよね。

「剽(ひょう)げる」とは、「おどける」「ふざける」という意味です。

九州地方の方言では、ひょうきん者やおどけた言動の事を「ひょうげもの」と言うんですよ。

まだピンと来ないという人も、「ひょうきんもの」という言葉はご存知ですよね?

「ひょうきん」を漢字で書くと「剽軽」なんです!

剽軽(ひょうきん)な人は、どんなコミュニティでも人気者ですよね。

ちなみに「剽(ひょう)」という漢字、訓読みでは「おびやかす」「すばやい」などと読むんですよ。

「脅かす」「脅して奪う」「荒々しい」などという意味になり「ふざける」「おどける」とは全くイメージが異なるんです。

同じ漢字なのに不思議ですね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

2つ目の漢字は「水豚」です!

水豚」と書いて、なんと読むか分かりますか?

食べ物ではありません、(すいとん)とも読みません。

動物園にいるあの人気の動物のことです!

さて、「水豚」と書いてなんと読むでしょうか?

「水豚」読み方のヒントは?

ネズミの仲間なのですが、まあまあ大きくて癒し系の動物です。体長は1mそこそこあります。

水豚が温泉に入っている姿をよくテレビで見ますが、水豚は寒さに弱いので温泉が好きなのだとか。

そんな姿も癒される理由のひとつでしょう。

そして実は家で飼うこともできるのだそうです。

でも水豚は、生活するにおいて水浴びの場所が必須になってくるので、

家で飼うとなればちょっと難しい生き物かもしれませんね……。

「水豚」読み方のもうひとつのヒントは?

カタカナにすると「〇〇〇〇」です!

さて、もうわかりましたか?

「水豚」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「カピバラ」

です!

 

水豚の値段は50万円からとなっており、なかなかに高額です。

寿命も5年から10年ということなので、よっぽど好きな人でなければ飼うのは難しそうですね。

ぜひ、覚えておきましょう。

3つ目の漢字は「馥郁」です!

「馥郁

これ、何と読むかわかりますか?

 

どちらの漢字も見慣れない上に、

この組み合わせもなんだか不思議…

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「馥郁」読み方のヒント!

 

「馥郁」は、特殊な読み方というわけではありませんが、

どちらの漢字にも、馴染みがない方が多いのではないでしょうか。

 

ヒントとして「郁」の読み方を先にお伝えします。

これは「いく」と読みます!

人名にも時折使われる漢字ですね。

 

つまり「〇〇いく」という読み方なのですが…

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「馥郁」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「ふくいく

です!

 

「馥郁」は、

「良い香りがいっぱいに漂っているさま」を表した言葉です!

 

例文としては

「馥郁たる香りが食欲をそそる中華料理店」

「英国式庭園は馥郁たる花の香りで包まれている」

などで使われます。

 

「馥」の字には「かんばしい」、

「郁」の字には「かぐわしい」という意味があるため、

「香り」という言葉の頭につくことで「良い香り」という意味を成しています。

 

以前「馥郁」という日本酒があったため、

辛党の方には正解した方もいるかもしれません。

 

常用する言葉ではありませんが、美しい表現に使いたくなる漢字「馥郁」。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

4つ目の漢字は「衵」です!

今回の難読漢字は「衵」です。

よく知ってる漢字「祖」「祝」に似てますが…

よく見ると違う!

あなたは何と読みますか?

「衵」の読み方のヒントは?

1.「衵」をひらがなにすると3文字になります。

2.日本の伝統芸能やきものが好きな人は知っているかもしれません!

3.『娘はその時、紅の衵を御褒美に頂きました』芥川龍之介「地獄変」より引用

正解は…

正解は「あこめ」でした!

「衵」の音読みは「ジツ」、訓読みは「あこめ」「ふだんぎ」です。

日を白にして、「袙」と書いても正解ですよ!

「衵」とは、装束の下着、または普段着や肌着を意味します。

平安時代の大人にとっては重ね着の一部でしたが、幼い子どもたちは衵だけで過ごすこともあったのだそう。

『わらはべなど、をかしきあこめすかたうちとけて』源氏物語より引用

「衵扇」とは?

平安時代の巻物を見ると、宮中の女房たちはみんな美しい扇を手にしています。

あの扇は「衵扇(あこめおうぎ)」と呼ばれます(男性用は檜扇)。

薄い檜(ヒノキ)の板を扇状にまとめて、吉祥柄が描かれた「衵扇」は、メモするとき、顔を隠すとき、物の受け渡しの際など、日常的に愛用されていたそうです。

和紙を貼った現代の扇のルーツといわれていますよ!

5つ目の漢字は「経緯」です!

「経緯

これ、何と読むかわかりますか?

 

よく読む読み方は「けいい」ではないでしょうか。

もちろんこれも正解なんですが……

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「経緯」読み方のヒント!

 

「経緯」は、「けいい」と読みます!

ただし、同じ漢字でもう一つ読み方があるのをご存知でしょうか?

しかも意味合いもほぼ一緒なんです。

 

今回紹介する読み方も、難しくはありません。

必ず聞いたことのある言葉ですよ!

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「経緯」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「いきさつ

です!

 

「経緯」は、

「物事の成り行きや、それに伴うさまざまな事情」という意味の言葉です!

 

「プロジェクト成功の経緯をご紹介します」

というように、さまざまな場面で聞く言葉です。

 

先にも書きましたが「けいい」と呼んだ場合と、ほぼ同じ意味合いです。

 

ただし「けいい」と読む場合には、

「縦糸と横糸」や「経度と緯度」のことを表す場合もあります。

「いきさつ」と読む場合には、これらの意味はありません。

文脈や話の流れによって、どのように読み、どのような意味なのかを把握しましょう!

 

 

見聞きするのに、漢字とは結びつきにくい「経緯(いきさつ)」。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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flower
とにかく本が好きです!