今日の難読漢字は
「蓋し」
「稍」
「扠」
以上、3問です!
さあ、挑戦してみてください。
目次
1つ目は「蓋し」
「蓋し」って何て読むかわかりますか?
「蓋」(ふた)とも読みますが、(ふたし)ではありません!
古文や漢文では、よく使われていました。
さて、なんと読むのでしょうか?
「蓋し」の読み方のヒントは?
意味は、大きくわけて4つあります。
- 物事を確信をもって推定する意を表す。まさしく。たしかに。思うに。「―その通りであろう」
- あとに推量の意味を表す語を伴って)もしかすると。あるいは。「百(もも)足らず八十隅坂(やそくまさか)に手向けせば過ぎにし人に―逢はむかも」〈万・四二七〉
- あとに仮定の意味を表す語を伴って)万が一。もしも。ひょっとして。「わが背子し―まからば白妙の袖を振らさね見つつしのはむ」〈万・三七二五〉
- おおよそ。大略。多く、漢文訓読文や和漢混淆文などに用いる。「よって勧進修行の趣、―もって斯(か)くの如し」〈平家・五〉
出典:辞典・百科事典の検索サービス – Weblio辞書
さあ、何と読むか分かりましたか?
「蓋し」の読み方、正解は……
正解は……
「けだし」
です。
現代で使われる「蓋し」は確信が強い場合の「確かに」という意味とそうでない場合の「ひょっとして」という意味の両方の場面で使われています。
長い歴史の中でどちらも使われるようになったようです。
2つ目は「稍」
「稍」って何て読むかわかりますか?
「梢」(こずえ)という字に似ていますが、違います!
「蛸」(たこ)でもありません!
さて、何と読むのでしょうか?
「稍」の読み方のヒントは?
意味は、3つあります。
- いくらかその傾向を帯びているさま。少しばかり。「今年は昨年より―暑い」
- 少しの間。しばらく。「―間をおいて話し始める」
- 状況が少しずつ進むさま。しだいに。「風冷やかにうち吹きて、―更けゆくほどに」〈源・紅葉賀〉
出典:辞典・百科事典の検索サービス – Weblio辞書
さあ、何と読むか分かりましたか?
「稍」の読み方、正解は……
正解は……
「やや」
です。
「稍々」と書いても(やや)と読み、同じ意味で使われます。
「稍」が使われている言葉を探してみました。
300㎞以上の深い震源から起きる地震の呼び方は「深発地震」といいます。
震源の深さが70㎞~300㎞の場合「稍深発地震」(ややしんぱつじしん)と呼ぶそうです。
こんなところで「稍」(やや)を発見しました。
難読漢字も探せばいろいろなところで使われていますね!
3つ目は「扠」
「扠」って何て読むかわかりますか?
(また)ではありません。
「夜叉」(やしゃ)の(しゃ)でもありません!
実はある接続詞を漢字で表現したものです。
さて、何と読むのでしょうか?
「扠」の読み方のヒントは?
一つの話題が終わって、次の話題に移るときに前置きとして使います。
また、前述した内容とは反する内容を言うときもありますよ。
実は、ここまでの文章の中に書いてしまいました!
さあ、何と読むか分かりましたか?
「扠」の読み方、正解は……
正解は……
「さて」
です。
「冗談はさておき、本題に入ります」と言ったことはありませんか。
「扠置き」と書いて(さておき)と読みます。
「さて、来週のサザエさんは……」
「さて、どうしたものか……」
「さて、何から始めようか……」
このような言葉を聞いたことはありませんか?
また、言ったことがある人もいるではないでしょうか?
何気なく使っていた、(さて)に「扠」という漢字があったことに驚きました。
日常的に使っている言葉でも、漢字を知らないものもたくさんあります。
少しずづ覚えていきたいですね!
この記事で漢字が少しでも馴染みのあるものになりますように……。
最後までお読みいただきありがとうございました。