漢字読み講座

【難読漢字】「穎脱」の読み方は?「るいだつ」と読んでしまったあなたは・・・

「穎脱」の読み方をご存じですか?

「穎」という字は「類」という字に似ているように見えますが、異なる字で読み方も「るいだつ」ではありません。

それでは、何と読むのでしょうか?

「穎脱」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「え○○○」の4文字
  2. 「穎」の訓読みは「ほさき」です
  3. 「卓越」と似た意味を持ちます

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「穎脱」の読み方、正解は・・・


正解は

「えいだつ」

です!

「才能が特にすぐれていること」という意味になります。

「穎」には「穂先(ほさき)」の他に「(穂先のように)先がとがったもの」という意味があり、錐(きり)のようなとがったものを指すことがあります。

「穎脱」は紀元前に編纂された歴史書「史記」の故事をもとにした「故事成語」です。

「錐(きり)は嚢(ふくろ)につつんでおいても、自然とその穂先が現われるものだ」から、特に才能がすぐれている、という表現に使われるようになりました。

なお「穎」には「かび(かひ)」という訓読みもありますが、じめじめしたところに生える「カビ」とは無関係で、やはり「穂先」を指す言葉です。農業や園芸ではイネ科の果実(米などの穀物)のことを「穎果(えいか)」と表現しています。農業に詳しい方なら「穎脱」もすらすら読めるかもしれませんね。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

ABOUT ME
さとう みえ
漢字が好きで、学生時代に漢字検定2級を取得するも、社会に出てから特に書き取りが怪しくなっていることに気付きました。子供の宿題に付き合いつつ自分も勉強し直す日々です。IT×子育てのサイトを運営しています。