今日の難解漢字は、
「囀る」
「疾っくの疾う」
「功徳」
「蝕む」
「悪口雑言」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「囀る」です!
「囀る」・・・画数が多くて、読み方も想像がつかない漢字ではないでしょうか?
でもよく見てみると、「囀」という漢字は「口+車+専」に分解できますね。
だからって「いくるませんる」とは・・・読みません。
何と読むのか、さっそく見ていきましょう!
「囀る」の読み方のヒントは・・・?
「くちへん」の漢字なので、口に関係する言葉のようですね。
しゃべる?うなる?
でもしゃべるは「喋る」、うなるは「唸る」という別の漢字で表します。
そこでヒント!
「囀る」はずばり、鳥の鳴き声を表す漢字なんです!
読み方はひらがなで「〇〇〇る」の4文字ですよ。
「囀る」の読み方の答えは・・・
正解は、「さえずる」でした!
「囀」という漢字は、「くちへん」と「轉」という漢字からできています。
「轉」は「轉る(ころがる)・轉す(ころがす)」という意味がある言葉。
玉が転がるようにコロコロと軽やかに続けて鳴くイメージなのでしょう。
ちなみに「囀る」という言葉は、小鳥にしか使われないのはご存知でしょうか?
大きな鳥には使わない言葉なので注意しましょう。
またしきりに鳴いている様子から、次のようなシチュエーションの時にも「囀る」が使われます。
- 早口で口数多くしゃべる人を軽蔑している時
- 地方の人の訛りや外国人のしゃべっていることが分からない時
確かに、無邪気に囀る小鳥は可愛いですが、ぺちゃくちゃ囀り続ける人には辟易してしまいますよね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2つ目の漢字は「疾っくの疾う」です!
今回の難読漢字クイズは「疾っくの疾う」。
もちろん「しっくのしう」とは読みません!
地域によりますが、年配の方がよく使う言い回しです。
「疾っくの疾う」の読み方のヒントは?
1.「書類の整理は疾っくの疾うに済んでいますよ!」のように使います。
2.「疾っくの疾う」の類語には「早々と」「昔々」「すでに」「一足先に」などがあります。
3.「疾っく」と「疾う」、それぞれで別に用いることが可能、同じ意味です。
正解は…
正解は「とっくのとう」でした!
「現時点から見ると、ずっと以前のこと」を意味します。
分割して使う場合は、「疾っくに出かけた」「疾うの昔に終わった」などと言いますね。
「今さら言及するようなことではない」といったニュアンスがありますよ。
「疾」の音読みは「シツ」。
訓読みは「疾(やまい)」「疾む(やむ)」「疚しい(やましい)」「疾む(にくむ)」「疾い(はやい)」「疾っくの疾う(とっくのとう)」。
「疾っくの疾う」と面白い方言
最後に「疾っくの疾う」と同じ意味の面白い方言を2つ紹介しましょう。
とっくのとんま:長野県(特に松山市辺り)
とっくのまっく:埼玉県(特に秩父辺り)
※とっくのもっく:地域不明(とっくのまっくが訛ったもの?)
3つ目の漢字は「功徳」です!
「功徳」
これなんて読むかわかりますか?
実はこれ、勘違いして読んでいる方が多い漢字なんです!
さあ、あなたは何と読みましたか?
「功徳」読み方のヒント!
「功徳」は、「こうどく」や「こうとく」と読まれがち。
間違いではないのですが、一般的に使われる文章では不正解。
確かに「徳」は「とく」と読むのですが、 問題は「功」。
これ一文字だと「成功」の「功」なので、
「こう」と読んでしまいますよね。
実際は1文字で読みます!
さて、読めたでしょうか?
「功徳」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「くどく」 です!
「功徳」とは、
「良い果報をもたらす行い」「善行の結果としてもたらされる神仏の恵みのこと」です。
「功徳を積むつもりで人助けをする」
「虫を逃がしてあげるなんて、功徳を積んだね」
なんて使い方をしますよ。
人の行いを褒めるときに使うので、 文字を見たり、聞いたりしたことがあるのでは?
実は「功徳」で「こうとく」と読む場合は「功績と徳行」という意味となり、
一般的に使われる意味とは違うものとなってしまいます。
一般的に会話や文章で使われるのは「くどく」と覚えておきましょう!
普通に使われる言葉なので、間違った読み方をすると赤っ恥!
しっかり覚えてスマートに読めるようになりましょう!
4つ目の漢字は「蝕む」です!
「蝕む」と書いて、なんと読むか分かりますか?
悪いものはいつの間にか少しづつ食い込んでくるので、早めに原因を見つけて取り除くのがベストです。
しかし、なかなかうまくいかないのが人生なのかもしれませんね。
さて、「蝕む」と書いてなんと読むでしょうか?
「蝕む」読み方のヒントは?
「蝕む」は、すこしずつ侵して行く、すこしづつくいこんで悪くしていくという意味です。
病気であれば早期発見、からの早期治療が有効です。
しかし病気だけではなく、いつの間にか虫に蝕まれることも。
気が付いたらシロアリが家中を蝕んでいた! なんてこともあります。
表に穴が出て来て気が付いた時には、時すでに遅しなんてことも。
そして、一番身近にある「蝕む」のは「友達」ではないでしょうか?
悪の道に引き入れ、気が付いたらどっぷりはまって抜けられないなど。
朱に交われば赤くなるは、ほんとに一瞬だったりします。
「蝕む」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇む」です!
さて、もうわかりましたか?
「蝕む」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「むしばむ」
です!
「健康を蝕む」「心を蝕む」など、あまりいい意味の言葉ではありませんが、意味をよく表せている漢字ですね。
虫を食べるという意味ではなく、「虫が食べる」と書いて「蝕む」です。
ぜひ、覚えておきましょう。
5つ目の漢字は「悪口雑言」です!
「悪口雑言」
これ、何と読むかわかりますか?
見た目で意味はわかるけれど、
あなたの考えている読み方、果たして正解でしょうか……
さあ、あなたは何と読みましたか?
「悪口雑言」読み方のヒント!
「悪口雑言」を「わるぐちざつごん」と読んでいませんか?
残念ながら不正解です!
まず「悪口」を「わるぐち」と読みません!
この時点で驚いた方もいるのではないでしょうか。
別の読み方を考えてみましょう!
さて、あなたは何と読みましたか?
「悪口雑言」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「あっこうぞうごん」
です!
「悪口雑言」は、
「口汚く、あれこれ悪口を言いまくる」という意味の言葉です!
見た目通りの意味ですよね(笑)
「悪口」自体にも、見た目通り「わるぐち」という意味がありますが、
「雑言」も「いろいろな悪口」「でたらめに言いがかりをつける」という意味があります。
「悪口雑言」と同義語の「罵詈雑言」にも使われていますね。
いずれの場合でも「怒りに任せて、有る事無い事を汚い言葉で言う」という、
かな〜り嫌な四字熟語です。
なるべく使う場面がないことを祈りますが、
知識として覚えておいて損はありません!
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!