漢字読み講座

【今日の難読漢字】「拳闘」「掠う」「等閑」「舛じる」「裲襠」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「拳闘」

「掠う」

「等閑」

「舛じる」

「裲襠」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「拳闘」です!

サッカーやバスケットボール、テニスにバレーボール・・・

海外発祥のスポーツは日本ではカタカナ表記で表しますが、実は漢字で表す和名もつけられているんですよ。

例えば、サッカーは「蹴球(しゅうきゅう)」。

バスケットボールは「籠球(ろうきゅう)」。

テニスは「庭球(ていきゅう)」。

バレーボールは「排球(はいきゅう)」です。

それでは肝心の「拳闘」はどんなスポーツの和名なのでしょうか?

「拳闘」の読み方のヒントは・・・?

「拳闘」の読み方は、実は難読ではないかも・・・!?

ひねることなく、ひらがなで「け〇と〇」の4文字です。

問題なのは、何のスポーツの和名なのかということです。

「球を蹴る」で「蹴球」がサッカー、「籠に球を入れる」で「籠球」がバスケットボール・・・と考えると、漢字がどんなスポーツなのかを表しているようですね。

それでは「拳(こぶし)で闘う」スポーツとは・・・

もう、分かりましたよね?

「拳闘」の読み方の答えは・・・

正解は、「けんとう・ボクシング」でした!

「拳闘(けんとう)」の文字の通り、拳で闘うスポーツですもんね。

ちなみに「拳闘」と1文字違いの「闘球」と書くスポーツもあります。

「球で闘う」・・・そうです、ラグビーです!

色々なスポーツの和名を調べてみたら、面白いかもしれませんね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

2つ目の漢字は「掠う」です!

掠う」と書いて、なんと読むか分かりますか?

「掠」だけなら、(りゃく)(かすめる)と読むのがヒントになります。

さて、「掠う」と書いてなんと読むでしょうか?

「掠う」読み方のヒントは?

あまり縁がないであろう「掠」という漢字は、他人の物をうばい取る、かすめ取る、無理やりに奪い取る、という意味があります。

誰かの物を奪い取る……、例えば略奪(りゃくだつ)。

実は掠奪と書いても正解です。

意味も読み方も同じ意味になります。

元々は「掠」という漢字が本当なのですが、戦後に常用外漢字に分類されてしまったため、同じ読み方の「略」が使われています。

略奪はかすめて奪うという意味なので、掠奪という漢字がしっくりきますね。

略して奪うで略奪って略しすぎかも。

「掠」の漢字の説明が長くなりましたが、「掠う」はもちろん(りゃくう)ではありません。

波に足を掠われる」「トンビに油揚げを掠われる」「話題を掠う」「人掠い」も「掠う」が使われます。

さあ、もうわかりましたか?

「掠う」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「さらう」

です!

 

人攫いは、攫うと書いても正解です。

ぜひ、覚えておきましょう。

3つ目の漢字は「等閑」です!

「等閑

これなんて読むかわかりますか?

 

いろいろな意味で間違いやすい読み方をするのですが…

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「等閑」読み方のヒント!

 

「等閑」は、「とうかん」であれば読みやすいですよね。

 

たしかにこちらの読み方もあります。

ですが、より一般的な読み方があります!

 

さて、読めたでしょうか?

 

「等閑」の読み方、正解は…

 

気になる正解は…

 

 

 

 

「なおざり

です!

 

「等閑」とは、

「いいかげんにしておくさま」「おろそかにするようす」を表した言葉です。

 

「片付けを等閑にしてしまう」

「ついつい手続きを等閑にしがちだ」などで使われます。

 

ところで「なおざり」と「おざなり」を混同して覚えがちではないですか?

実は「おざなり」も「いい加減」という意味。

ややこしいですが、微妙に意味合いが違うんです。

 

「なおざり」は、

「やらなければいけないことを、いい加減に投げ出す」というニュアンスです。

それに「おざなり」は、

「やらなければいけないことを、とりあえずいい加減に間に合わす」というニュアンス。

 

微妙ではありますが、違いがわかったのではないでしょうか。

 

漢字はもちろん、意味までしっかり使いこなせてこそ大人です!

しっかり覚えてスマートに読めるようになりましょう!

4つ目の漢字は「舛じる」です!

舛じる

舛じる」と書いて、なんと読むか分かりますか?

あまり使わない漢字なのに、読み方が沢山ある漢字ですが果たして正しく読めるでしょうか?

さて、「舛じる」と書いて、なんと読むでしょうか?

「舛じる」読み方のヒントは?

「舛」という漢字は、そむく、たがう、という意味があります。

「舛席」(ますせき)なんかにも使われることがあり、四角く区切られた観覧席が互い違いに設置されていますよね。

「舛じる」という送り仮名がつけば、乱れるという意味になります。

そのまま「乱れる」でいいんじゃないかと思いますが、

舛じる」はだれでも口に出して使う言葉です。

一度くらいは使った事があるんじゃないでしょうか?

「舛じる」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇じる」です!

さて、もうわかりましたか?

「舛じる」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「いりまじる」

です!

 

「舛く」と書けば、(そむく)と読みます。

ごちゃごちゃに入れてしまって、何がなんだかわからなくなったことありませんか?

それが「舛じる」です!

ぜひ、覚えておきましょう。

5つ目の漢字は「裲襠」です!

「裲襠

これ、何と読むかわかりますか?

 

どちらも普段はあまり見かけない漢字。

組み合わせると……ますますわかりにくいですよね。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「裲襠」読み方のヒント!

 

「裲襠」は、中国や日本で古くから用いられたあるものを表します。

……と聞くと、見たことも聞いたこともないように感じますよね。

 

でも実は、みなさんも一度は見たことがあるはず。

それを見かけるのは「結婚式」!

花嫁さんが身につけるものなのですが……

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「裲襠」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「うちかけ

です!

 

「裲襠」は、

「帯を締めた上から羽織る、丈の長い小袖」のことです!

 

結婚式で新婦さんが「色打掛」にお色直ししているのを見たことはないでしょうか。

その「打掛」は、もともと「裲襠」と書いていたのだとか!

 

また、さらにその起源をたどると、

古代中国で武官(軍人)が、礼服として着用していたものなのだとか。

鎧を形式化したもののようで、「りょうとう」とも言うそうです。

 

漢字だけ見ると見慣れないですが、花嫁さんの衣装と考えると覚えやすくなるはず!

ちょっと難しいですが、これを機にスマートに読めるようになりましょう!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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flower
とにかく本が好きです!