漢字読み講座

【今日の難読漢字】「罪業」「悖る」「善哉」「倶に」「腕」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「罪業」

「悖る」

「善哉」

「倶に」

「腕」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「罪業」です!

罪業」と書いて、なんと読むか分かりますか?

小学校で習う漢字を並べただけですが、熟語となるととたんにわからなくなります。

でも、聞いたことのある言葉だと思います。

さて、「罪」と「業」にはなんという読み方があったでしょうか?

「罪業」読み方のヒントは?

罪はそのまま罪という意味です。

業は身、口、意思で行う悪の行為や前世の悪行の報いという意味です。

「罪業」は罪となる悪い行いという意味なので、罪を背負って生きて行かなくてはいけません。

梵語(ぼんご)ではカルマとも言いますね。

は(つみ・ざい)と読み、は(ぎょう・ごう・わざ)と読みます。

組み合わせを考えてみてください。

「罪業」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。

「犯罪」と「業を煮やす」の読み方はなんでしたっけ?

さて、もうわかりましたか?

「罪業」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「ざいごう」

です!

 

「業が深い」とか言いますよね。

ぜひ、覚えておきましょう。

2つ目の漢字は「悖る」です!

「悖る」は、日常生活で使うことは少ない言葉です。

使われるシーンは、政治や法律・倫理関係が大部分です。

なので、読み方も分からない、見たこともない漢字だという人も多いのではないでしょうか?

だからこそ、読めたらかなりカッコいい!

一目置かれること間違いありませんよ。

さっそく見ていきましょう!

「悖る」の読み方のヒントは・・・?

それでは、「悖る」の意味や例文をヒントにしましょう。

  • 背く。
  • 反する。
  • 歪める。

「悖る」には上記のような意味があります。

そして、

「人道に悖る」

「道理に悖る」

のように使われます。

人のあるべき姿・行うべき行動から外れたり、常識的な概念を歪ませた行いをしたりした時に使われるんですね。

読み方は、ひらがなで「〇〇る」の3文字ですよ!

「悖る」の読み方の答えは・・・

正解は、「もとる」でした!

「悖る(もとる)」の語源は、何と「戻る(もどる)」なんですって!

道理や人道に反するという意味の「悖る」と「戻る」は、何の関係も無さそうですよね。

ところが「戻る」には、「人の心の自然な流れに反する」という意味もあるんです。

人としての自然な心情や行動に反した行いをするという意味で、「戻る」が語源となって「悖る」が誕生したわけです。

「悖る(もとる)」の読み方、ぜひ覚えておきましょう!

3つ目の漢字は「善哉」です!

「善哉」の読み方をご存じでしょうか?

「よいかな(よきかな)」とも読みますが、今回はそれ以外の読み方を正解とします。

誰でも知っているあの食べ物のことなのですが…

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「善哉」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 冬場によくいただく甘いもの
  3. お餅が入っています

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「善哉」の読み方!正解は!?

正解は「ぜんざい」です!

善哉(ぜんざい)の名前の由来には2つの説があります。

  • 出雲地方のお祭りで食べる「神在(じんざい)餅」が訛って「ぜんざい」になった
  • ぜんざいを食べた人が仏教用語の誉め言葉である「善哉(よきかな)」と言ったのがはじまり

関東と関西のぜんざいは少し異なります。

一般に、関東のぜんざいは、お餅や白玉に汁気のない粒あんをかけたもの。

関西のぜんざいは、お餅に汁気のある粒あんをかけたものです。

しかし「おしるこ」と呼び方もあるため、明確な呼び方の違いとなると、判断が難しいようですね。

4つ目の漢字は「倶に」です!

倶に」と書いて、読むか分かりますか?

よく似ている「具に」は、(つぶさに)と読みますが、「倶に」は人偏が付いています。

「人」という漢字が増えるだけで、素敵な言葉になるのですよ!

普段あまりこの漢字を使う事はありませんが、かしこまった文面の時には「倶に」が使われることが多いです。

さて、「倶に」と書いてなんと読むでしょうか?

「倶に」読み方のヒントは?

「倶に」は、他の物と同じ状態、同じ行為をする事を言います。

一緒に、同じように、連れ立つという意味なので、読み方自体はよく口に出していると思います。

漢字で書く時も、簡単な方の漢字を使うので忘れがちな漢字ですが、ちゃんとした文面なら断然「倶に」になります。

使い方は

「私も母も倶に健康です」「父と倶に参ります」

などと目上の人に向けて使う言葉です。

「倶に」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇に」です!

さて、もうわかりましたか?

「倶に」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「ともに」

です!

 

「倶に天を戴かず」という言葉がありますが、こちらは相手の事をものすごく憎んでいて、相手とは同じ天の下で生きていけない、相手を殺すか自分が殺されるかという意味です。

色々な「倶に」がありますよね!

ぜひ、覚えておきましょう。

5つ目の漢字は「腕」です!

「腕」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(うで)以外にも読み方があります!

さあ、なんと読むでしょう?

「腕」読み方のヒントは?

ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。

体のある部分の古い言い方です。

といっても漢字の通りの部分ですね。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「腕」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「か」です。

腕(うで)と意味としては変わらないですが、 相撲が好きな方は聞いたことがあるかもしれません。

〇〇〇を返す…なんて言ったりしますね。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「腕」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「かいな」

です!

腕(うで)のことを昔は「かいな」と言っていました。

相撲好きの方であれば、かいなを返す(相手の脇の下に腕を入れて開く)は よくご存知のことかと思います。

また80以上ある大相撲の決まり手のひとつに「腕捻り(かいなひねり)」がありますね。

昔は肩からヒジまでを「かいな」、ヒジから手首までを「うで」と呼び分けていたそうです。

いつの間にか呼び分けることも少なくなったようで、今では肩から手首までの全体を「うで」と読んでいますね。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

ABOUT ME
flower
とにかく本が好きです!