漢字読み講座

「屠る」「卓袱」「焉んぞ」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「屠る」「卓袱」「焉んぞ」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「屠る」

「屠る」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(おごる)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

 「屠る」読み方のヒントは?

ヒントは全体で3文字、「○○る」となります!
あまり普段の生活では耳にしない言葉で、古い時代劇のような世界で使われる、
かなり古臭いというか形式張った雰囲気を感じますね。

 「屠る」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の文字はズバリ「ほ」です!
この言葉の意味はかなり物騒です。
体を切り裂くとか、皆殺しにする、打ち滅ぼすといった意味の言葉です。

 「屠る」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「ほふる」
です!
滅多に聞くことも使うこともないような言葉ですが、一番身近な例でいうと「屠畜場」があります。
牛や豚などの家畜を解体して食肉に加工するための施設のことです。
今では食肉市場とか食肉センターという呼称のほうが多いかもしれません。
最近で一番有名な「屠る」といえば、鬼滅の刃に登場する岩柱・悲鳴嶼行冥ですね!
「我ら鬼殺隊は百世不磨 鬼をこの世から屠り去るまで…」
ここで出てくる百世不磨とは、百世という長い間でもすり減らず消えることがない、
つまりいつまでも消滅することがないという意味です。永久不滅と同じような言葉です。
鬼を滅するまでは絶対に残り続けるという強い意志を感じて、しびれますね!

 

2問目はこの漢字!「卓袱」

「卓袱

これ、何と読むかわかりますか?

 

実は地域によってはかなりおなじみの言葉なんですが…

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「卓袱」読み方のヒント!

 

「卓袱」は、もともと中国の言葉です。

 

それが転じて、

長崎では料理の総称として使われています。

 

また、信州や関西ではうどんで知っている方も多いはず!

 

 

さて、読めたでしょうか?

 

「卓袱」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「しっぽく

です!

 

「卓袱」とは、

「中国風で天板が朱塗りの食卓」という意味。

 

「卓」は、テーブルのこと。

「袱」は「ふろしき」を指し、転じて大皿料理を意味する場合もあります。

 

円卓を使い、大皿に盛った料理を並べて楽しむ宴会料理として知られるのが

長崎の「卓袱料理」です。

 

長崎では郷土料理として知られ、

ちゃんぽんや皿うどんも卓袱料理から生まれた料理なのだとか。

 

「卓袱うどん」といえば、

野菜や肉、油揚げなどを出汁で煮てうどんにかける冬の定番メニュー。

関西を中心におなじみのメニューですよね。

また香川の郷土料理として知られています。

 

どちらにしても、地元の方にとっては簡単な問題でしたよね。

 

観光で関西や長崎を訪れた時には、目にする機会のある漢字。

ぜひ覚えて、スマート注文出来るようになりましょう!

 

最後はこの漢字!「焉んぞ」

「焉んぞ」と書いて、なんと読むか分かりますか? なんと(なんぞ)ではないのです! さあ、なんと読むでしょう?

「焉んぞ」読み方のヒントは?

ヒントは全体で5文字、「〇〇〇んぞ」となります。 ある副詞です。漢文で使われる表現のため、日常的に使うことはほとんどありませんが、 学生時代に習うこともあり、耳にしたことある人は結構多いと思います。 何か思い当たるものはあるでしょうか?

「焉んぞ」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「い」です。 意味としては、推量を伴った反語となっています。 「安くんぞ」も漢字は違いますが、意味も読み方もまったく同じです。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「焉んぞ」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「いずくんぞ」
です!

学生時代の漢文の時間で習った方も多いことと思います。 推量を伴った反語ですが、これってどういう意味が分かるでしょうか? 反語とは、話し手が言いたいことをあえて疑問文とすることで、断定的な 強い印象を与えることができる方法です。 例えば「誰がそんなことをするだろうか?」という疑問文は、実際にそんなことをする人が 誰なのか知りたいということではなく、「そんなことをする人は誰もいない、いるわけがない」 という強調表現となっています。 こういった言葉の表現方法は修辞法(レトリック)と呼ばれています。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!