漢字読み講座

【今日の難読漢字】「希わくは」「茣蓙」「鹿威し」「倖う」「手腓」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「希わくは」

「茣蓙」

「鹿威し」

「倖う」

「手腓」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「希わくは」です!

「希わくは」の読み方をご存じでしょうか?

「希望」と書いて「きぼう」と読みますが、もちろん「きわくは」ではありません。

それなら一体何と読めば良いのか…

さて、あなたには正しく読むことができますか?

「希わくは」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇わくは」の5文字
  2. 「切に望むことは」という意味
  3. 希わくは世界が平和でありますように

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「希わくは」の読み方!正解は!?

正解は「ねがわくは」です!

漢字では「願わくは」と書くことが多いので、読みにくかったかも知れません。

「ねがわくは」とは、切に望む、心から願うといった意味です。

ところで、よく耳にする言い方に「ねがわくば」があります。

むしろ「ねがわくば」の方がよく聞くのではないでしょうか?

しかし本来は「願わく」という言葉が変化したものなので「ねがわくは」が正解。

時間の経過と共に「ねがわくは」の「は」が濁って「ねがわくば」に変化したものです。

2つ目の漢字は「茣蓙」です!

「茣蓙

これなんて読むかわかりますか?

 

実は実用品のとあるものなのですが…

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「茣蓙」読み方のヒント!

 

「茣蓙」は、よ〜く見ると読めるかもしれません!

それくらいわかりやすい漢字です笑

 

また、先にも書いたようにこちらは実用品です。

お家で使われる方もいれば、運動会やお花見で使う方も…?

 

さて、読めたでしょうか?

 

「茣蓙」の読み方、正解は…

 

気になる正解は…

 

 

 

 

「ござ

です!

 

「茣蓙」とは、

「イグサを織って作られた敷物」です。

 

畳のような形状をしていて、巻いたりたたんだりしてしまっておける敷物です。

床に敷くと簡単に和室のようになるので、夏場などに活躍しますよね。

 

その由来は古く、平安時代にはすでにあったそうです!

 

『枕草子』の中では

「御座といふ畳のさまにて高麗など、いと清らなり」とあります。

これの「御座」が「茣蓙」のことなんです。

 

平安時代は、貴人が座るところに敷く特別な敷物だったそうですよ!

 

現在では、お家の中で使うほか、

お花見など、外でお弁当を食べるときに敷いたりしますよね。

 

ついつい「ござ」や「ゴザ」とひらがなで書いてしまいたくなりますが、

高貴な方も座っていたと聞くと、漢字を使いたくなりますね!

ぜひスマートに読めるようになりましょう!

3つ目の漢字は「鹿威し」です!

「鹿威し」の読み方をご存じでしょうか?

もちろん「しかいし」ではありません。

とはいえ「他にどんな読み方が?」と、悩んでしまいますよね。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「鹿威し」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇し」の5文字
  2. 日本庭園で見かけたことがあるかも
  3. 竹筒に水が溜まると「コン!」と良い音が

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「鹿威し」の読み方!正解は!?

正解は「ししおどし」です!

「獅子脅し」や「獅子威し」と表記されることもありますが、正しくは「鹿威し」になります。

寺院や料亭などの庭によく設置されているししおどしは、そもそもは田畑を荒らす鳥獣を追い払うためのものでしたが、のちに風情を楽しむことが目的に。

ちなみに、鹿という字は「鹿威し(ししおどし)」では「しし」と読みますが、「鹿の子(かのこ)」では「か」と読ませます。

ちょっとややこしいので、注意が必要ですね。

4つ目の漢字は「倖う」です!

倖う」と書いて、なんと読むか分かりますか?

思わず(こうう)と読んでしまいそうですが、もちろん間違いです!

「倖い」と書けば(さいわい)で、思いがけないしあわせという意味です。

幸せだけならストレートに幸せという意味ですが、

人偏に幸せと書いて「倖い」になると、難を危うくのがれての幸運という意味に変わります。

もちろん(さいわい)とは違う読み方で、「倖う」と書いてなんと読むでしょうか?

「倖う」読み方のヒントは?

「倖う」は、人が入ることにより、思いがけない幸せがあるという意味があります。

その思いがけない幸せを貰いたくて、お世辞を言って人の気に入るように振舞ったり、媚びを売ったり、ごまをすったりという意味合いで使われることが多いです。

「上司が黒いものを白といったら白という!」

なんて「倖う」ことの典型ですね。

「倖う」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇う」です!

さて、もうわかりましたか?

「倖う」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「へつらう」

です!

 

また、「倖う」には幸運を願って待つという意味合いもあります。

ぜひ、覚えておきましょう。

5つ目の漢字は「手腓」です!

「手腓」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(てひ)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「手腓」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。

体のある部分を指す古い言葉で、現代では耳にすることはほとんどないでしょう。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「手腓」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「た」です。

知らないと読めない系の難読漢字です、特に「手」と書いて「た」と 読むだけでなく、次に続く文字も普通に読むのは難しいですね。

これで見当がついたらかなりの上級者ではないでしょうか?

「手腓」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「たくふら」

です!

腕の内側の肉のふくれている部分、二の腕の内側のほうになります。

よく腕の筋肉を見せつけるときに含まらせる、いわゆる「ちからこぶ」の部分 というと分かりやすいかもしれませんね。

(たくふら)以外に(たこむら)ともいいますが、これは手のほうの 腓(こむら)が語源となっていると想像できます。

たしかに腕でのふくらはぎ にあたります。

(たくふら)は古事記にも記載のある非常に古い言葉であり、 それを聞いただけで歴史のロマンを感じますね。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

ABOUT ME
flower
とにかく本が好きです!