漢字読み講座

「渾名」「下種」「杞憂」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「渾名」「下種」「杞憂」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「渾名」

「渾名」

これ、何と読むかわかりますか?

 

あまり見たことがない、という方も多いこの漢字。

 

さて、何て読むでしょう?

 

 

「渾名」読み方のヒント!

 

「渾名」は、漢字こそ見慣れないですが、

実はとっても馴染み深いもの。

 

幼稚園児や小学生でも使う言葉です。

 

人気者だと多くの「渾名」をつけられた!

なんて思い出があるかも?

 

さて、読めましたか?

 

「渾名」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「あだな」

です!

 

「渾名」は、

「その人物の愛称や呼び名」を意味する言葉。

ニックネームのことでもありますね。

 

大人になるとなかなかあだ名で呼び合う機会はないですが、

幼稚園児や小学生の頃はあだ名で呼ばれていた方が多いのでは?

 

元は「婀娜名(あだな)」という漢字だったそうで、

これは今でいう「浮名」と同じような「色男」的な評判の言葉として使われていました。

 

それとは別に「あざな」という言葉もあります。

こちらは平安時代ごろまでの「男性の成人後の通称」のことを指します。

 

その「あざな」が鎌倉時代に愛称の意味に変わり、

音が近い「婀娜名」と混ざって

「あだ名」=愛称に定着したのだとか。

 

由来はさておき、普段は見慣れないけれどよく聞く言葉の「渾名」。

ぜひ読み方を覚えて、漢字マスターに近づいてください!

 

2問目はこの漢字!「下種」

「下種

これ、何と読むかわかりますか?

 

どちらの漢字もよく使いますが、

組み合わせると読み方がわからないかも…

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「下種」読み方のヒント!

 

「下種」は、同じ読み方・同じ意味で別の漢字が当てられることもあります。

 

「下衆」や「下司」がそうなのですが、

読み方はわかるでしょうか?

 

もちろん「したたね」や「かしゅ」ではありません!

 

さて、読めたでしょうか?

 

「下種」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「げす

です!

 

「下種」は、

「心が卑しく、下劣なこと、もしくはそういう人」のことを表す言葉です。

 

「お前はいつもお金のことばかり考えて下種だなあ」

のように使います。

 

悪口や非難の言葉として「ゲスい」と使うことがありますが、

この「ゲス」を漢字にすると「下種」や「下衆」と書くのです。

 

「身分が非常に低い人のこと」を指す場合もありますが、

こちらは近代以前の小説などに使われることが多く、

普段の会話で使うことは少ない意味です。

 

ちなみに「げしゅ」と読んでしまうと仏教用語となり

「仏への信仰の種を人々に植え付ける」という意味なのだとか。

 

漢字で書くことは少ないにしろ「ゲス」は聞く言葉。

漢字もしっかり覚えて、スマートに読めるようになりましょう!

 

最後はこの漢字!「杞憂」

杞憂」と書いて、なんと読むか分かりますか?

自分に自信がある時は、杞憂とは離れた生活を送っていますが、

ちょっとしたことで、ひとつ気になりだすと、とたんに杞憂に染まってしまう事もあります。

特に若い女の子にはこの「杞憂」がつきまといます。

さて、「杞憂」と書いてなんと読むでしょうか?

「杞憂」読み方のヒントは?

「杞憂」とは、一言でいうと取り越し苦労の事です。

心配しなくてもいいようなことを、ああだこうだと想像を膨らませて無駄に悩むことです。

杞憂で終わるならそれに越したことはありませんが、準備や段取りはしっかりとしておいた方がいいでしょう。

微妙な天気に振り回されるくらいなら、バッグに折り畳み傘を入れて置いた方が安心できます。

そもそも、信じ切れない、信用しきれてないから杞憂になる訳で、全てにおいて信じ切っている人からすればあまり杞憂は起こりません。

「杞憂」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇」です。

さて、もうわかりましたか?

「杞憂」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「きゆう」

です!

 

「憂」は心配するという意味の漢字です。

もしかすると……という心配しなくてもいいことを心配していると疲れますよね。

思い切って信じた方が楽でもあります。

ぜひ、覚えておきましょう。

 

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!