「禿筆」の読み方をご存じですか?
「禿」は「はげ」という読み方があるので「はげふで」?ではありません。
どのように読むのでしょうか?
「禿筆」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「と○○○」の4文字
- 音読みです
- 訓読みで「ちびふで」という読み方もあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「禿筆」の読み方、正解は・・・
正解は
「とくひつ」
です!
「禿」という文字には「はげる」や「かむろ(子どものおかっぱ頭)」以外に「先がすり切れる」という意味があります。
使い古して穂先のすり切れた筆をさす言葉ですが、その筆では上手に文字が書けないため、自分の文字や文章をへりくだって言う時に使う言葉でもあります。
「弘法筆を選ばず」ということわざがあります。「弘法大師のように書に優れている者ならば、筆の良し悪しに関係ない」つまり、技量が優れていれば道具に左右されることはない、という意味があります。
つまり「自分は先がすり切れた筆では上手に書けない(技術が劣っている)」と謙遜していることになります。
とはいえ同じ弘法大師のことわざに「弘法も筆の誤り」があり、その道の達人でも失敗することがある、という方が有名ですよね。
誰でも失敗することはある、と思いつつ謙虚でありたいものです。
ことわざと一緒に「禿筆」の読み方、ぜひ覚えてくださいね。