今回は「霊屋」「女形」「跳梁」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「霊屋」
「霊屋」・・・「霊(れい)」の「家屋」だから、お化け屋敷のこと?
なんて思ったあなたは、残念ながら不正解なんです。
それでは一体、何と読むのでしょうか?
どういう意味の言葉なのかも合わせて見ていきましょう!
「霊屋」の読み方のヒントは・・・?
「霊」という漢字に注目しましょう。
「霊(れい)」イコールおばけ、怖い物!というイメージがありますが、実際の意味は次のようなものなんです。
- たましい。霊魂。
- 身体に宿って感情を司るとされるもの。
- 肉体を離れた人間の精神的本体。
おばけや幽霊とは違って、本来は肉体に対する精神・感情・魂の意味があるんですね。
そして肝心の読み方ですが、「れい」「たま」「たましい」の3種類の読み方ができます。
「霊屋」の「屋」は「や」と読むので・・・
何と読むのかわかりましたか?
「霊屋」の読み方の答えは・・・
正解は、「たまや」でした!
「霊屋(たまや)」って、聞きなれない人が大多数ではないでしょうか?
お化け屋敷じゃないなら、「お墓」かも?と思ったあなた!
・・・残念ですがそれも違います。
古代、死者を埋葬していた時代、死者とともに近親者が小屋にこもって隔離生活を送るという風習がありました。
その小屋が「霊屋」なのです。
死を悲しむとともに死の穢れ(けがれ)の拡散を防ぐ意味合いがあったようなのですが、その風習は早々に消滅。
現在の「通夜」がその変形なのではないかと言われているんです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2問目はこの漢字!「女形」
「女形」って何て読むか分かりますか?
(じょけい)ではありません。
(おんながた)は間違いではありません。
今回は、ひらがな3文字で表してください。
”○○○”
(めがた)でもありませんよ。
『進撃の巨人』で「めがたの巨人」が出てきますが、「女型」と書きます。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「女形」の読み方のヒントは?
「女形」には2つの意味があります。
- 歌舞伎において女性の役をする男性の役者のこと
- 女役の操り人形のこと
1の意味で使われるときは(おんながた)と読んでも正解です。
何と読むか分かりましたか?
「女形」の読み方、正解は……
正解は……
「おやま」
です!
女形(おやま)の語源は、江戸時代初期に人形浄瑠璃の女人形使いの名人小山次郎三郎という人物がいて、その人物が使う人形浄瑠璃のヒロインを「おやま」と呼ぶようになりました。
そして、だんだんと人形浄瑠璃の女人形を「おやま」と呼ぶようになり、人形浄瑠璃が歌舞伎に翻案されても、女役を「おやま」と呼ぶように定着したというのが有力な説のようです。
ヒロイン役は「立女形」(たておやま)と呼び、「若女形」(わかおやま)や「老女形」(ふけおやま)という呼び方もあります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
最後はこの漢字!「跳梁」
「跳梁」の読み方をご存じでしょうか?
「跳ねる」と「梁(はり)」で「はねはり」と読むのはもちろん間違いですよ。
日常であまり使う言葉ではありませんが、きっと耳にしたことがあるのでは。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「跳梁」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇」の6文字
- 跳梁跋扈は「〇〇〇〇〇〇ばっこ」と読みます
- 思うまま、好き勝手にふるまうこと
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「跳梁」の読み方!正解は!?
正解は「ちょうりょう」です!
そもそもの意味は自由に跳ね回ることですが、転じて、悪人が好き放題にふるまうことを指して言うようになりました。
以下は「跳梁(ちょうりょう)」を使った例文です。
- 倉庫では大量のネズミが跳梁していた
- ルールが崩壊し、悪鬼が跳梁する世となった
- この町では窃盗団が跳梁している
ヒントに示した「跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)」は、「跳梁:跳ね回る」と「跋扈:権威を無視してやりたい放題する」の二つの意味が合わさって「悪人が好き勝手にふるまい、のさぼる」と言う意味になります。