漢字読み講座

【今日の難読漢字】「徊う」「型録」「鱟」「稟議」「気圧される」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「徊う」

「型録」

「鱟」

「稟議」

「気圧される」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「徊う」です!

本日の難読漢字クイズは「徊う」です!

「徘徊(はいかい)する」の「カイ」ですね。

早速ヒントを見てみましょう!

「徊う」の読み方のヒントは?

ヒント1.「徊う」に近いイメージの言葉は、「めぐる」「ぶらぶらする」「彷徨(ほうこう)する」などです。

ヒント2.「徊う」をひらがなにすると4文字になります。

ヒント3.「生死の境を徊う大手術を終えました。」のように使います。

最後のヒントでピンと来た人が多いかもしれません。

正解は…

正解は「さまよう」でした!

あちこち動き回ったり、行ったり戻ったりを繰り返すことです。

一般的には「彷徨う」と書くことが多いでしょう。

「徊」の音読みは「カイ」、訓読みは「徊う(さまよう)」です。

歩くなど道に関係する「彳(ぎょうにんべん)」と、めぐることを意味する「回」が合わさった形声文字です。

「徊」を使った熟語

「低徊(ていかい)」:思いにふけりながら、ゆっくり歩き回ること。

「低徊趣味(ていかいしゅみ)」:世俗を離れて自然や芸術をたのしむこと。

「佇立低徊(ちょりつていかい)」:ためらいのために立ち尽くしたり、行きつ戻りつすること。

「彷徊(ほうかい)」:あてもなく歩き回ること。「徘徊」や「彷徨」と同じ意味です。

2つ目の漢字は「型録」です!

型録」と書いて、なんと読むか分かりますか?

ちょっとこの問題は簡単だったかもしれません……!

ピンと来ないと言う人は、ひらながではなくカタカナを想像しましょう。

さて、「型録」と書いてなんと読むでしょうか?

「型録」読み方のヒントは?

漢字で書いてあることは滅多になく、ほとんどがカタカナで書かれています。

昔はほとんど漢字で書かれていたものの、いつの間にかカタカナが定着してしまいましたね。

難しく考える必要はなく、そのまま「型」と「録」を読めば正解です。

「型」は(かた)、「録」は付録の「録」ですね!

英語で書くと「catalog/catalogue」です。

カタカナにすると「〇〇〇〇」です。

さて、もうわかりましたか?

「型録」読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「カタログ」

です!

 

「型録」は商品や展示物などの品目を整理して書き並べたもので、目録や説明書、案内書などが当てはまります。

子供のころ、家の間取りのチラシや型録を見るのが好きだったことがありませんか?

ぜひ、覚えておきましょう。

3つ目の漢字は「鱟」です!

今回の難読漢字クイズは「鱟」です。

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「鱟」の読み方のヒントは?

1.背面はなめらかなドーム状の丸み、5対の関節肢があります。

2.「鱟」の寿命は25年前後といわれています。

3.英語では horseshoe crab(ホースシュークラブ)と呼ばれます。

正解は…

正解は「カブトガニ」でした!「鱟魚」と書いても正解です。

4億年ほど前に三葉虫から進化したという生きた化石です。

「カニ(蟹)」と名前に付いていますが、分類学的には蜘蛛や蠍に近いのだそう。

日本では瀬戸内海と博多湾に生息し、笹岡市の「カブトガニ繁殖地」は天然記念物に指定されています。

「鱟」の音読みは「コウ」「ゴウ」、訓読みは「かぶとがに」です。

「鱟」は食べられる?

日本では食用のイメージが皆無な「鱟」ですが、マレーシア・タイ・香港・ベトナムなどではポピュラーな食材として知られています。

甲羅がほとんどで身が少ないので、みっしりと詰まった卵を食べるそうです。

ちなみに臭みが強いため、香草やスパイス多めで調理するといいます。

また、世界では稀に毒を持つ「鱟」を誤って食べてしまう食中毒事件も起きています。

4つ目の漢字は「稟議」です!

「稟議」の読み方をご存じでしょうか?

「りんぎ」と読まれた方が多いかもしれませんが、実は「りんぎ」は慣用読み。

慣用読みとは、間違った読み方が広く用いられた結果、完全な誤りとはいえなくなった読み方のことです。

では、「りんぎ」ではない正しい読み方とは?

「稟議」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です。
  2. 会議の手間を省く目的で、書類を回覧して承認を求めること。
  3. 「新たな設備の導入について、稟議に回す」などと使います。

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「稟議」の読み方!正解は!?

正解は「ひんぎ」です!

ただし、一般にはほとんどの場合「りんぎ」と読まれています。

ヒントで示したように、稟議とは「会議の手間を省くために書類を回覧して承認を求めること」

回覧するので「稟議に回す」や「稟議を回す」といった表現がよく使われます。

稟議に回す案件は「個人の一存では決められないけれど会議を開く程ではない」といったもので、高価な備品の購入や、取引先との契約などです。

5つ目の漢字は「気圧される」です!

「気圧される」の読み方をご存じでしょうか?

もちろんですが「きあつされる」ではありません。

とはいえ「気圧」という字の「きあつ」以外の読み方って…

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「気圧される」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇される」の5文字
  2. 意味は、相手の迫力に圧倒されること
  3. 「彼の剣幕に気圧されて謝ってしまった」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「気圧される」の読み方!正解は!?

正解は「けおされる」です!

意味は、ヒントでも示したように、相手の迫力や勢いに圧倒されること。

「気圧」という字は「気」の「圧」と書くので、読み方を知らなくても推測で正解できた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「けおされる」という言葉を使うのは、物理的に押さえつけられたときではなく、雰囲気や迫力に圧倒されて気持ちがひるむ場合です。

迫力のある人にはついけおされて、悪くないのに謝ってしまうことも…

どんなときも、気持ちを強く持ちたいものですね。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!