「匕」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(ひ)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「匕」読み方のヒントは?
ヒントは全体で2文字、「〇〇」となります。
ある名詞で、少し古めかしい言葉かもしれません。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「匕」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「さ」です。
少し古めかしい言葉といったのは、同じようなもので海外からきたもののほうが、現在では一般的になっているためです。
それはなにかというと、ずばり「スプーン」です!
スプーンの日本版というと・・・?
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「匕」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「さじ」
です!
「匕(さじ)」とは、液体や粉末をすくい取るための道具です。
「匙」の表記のほうが一般的でしょうか。
ものごとを諦めるという意味で「匙を投げる」と言いますが、これは医者が薬の調合に使うさじを放り投げる、これ以上は何をやっても患者を助けられない、ということが語源となっています。
さじとスプーンの違いですが、形状や材質などではなく、生まれた経緯に違いがあるようです。
さじは元々、液体や粉末を量り取るために生まれました。
今でも料理のレシピで量を示すのに「小さじ」や「大さじ」と使うことが多いですね。
一方のスプーンは、ものを混ぜたり食べものを口元に運ぶための道具であり、食器として生まれています。
生まれは違うものの、現在ではさじとスプーンに明確な違いはなく、もはや同じものだと言っても過言ではないと言えるでしょう。
日本には箸があり、また汁物も器に直接口をつけて飲んでいたため、食器としてのさじが近年まで使う文化がなかったのかもしれません。