漢字読み講座

「塩梅」「焜炉」「竈幽霊」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「塩梅」「焜炉」「竈幽霊」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「塩梅」

「塩梅」と書いて、なんと読むか分かりますか?

元々の意味と、現在使われている意味は少し違ってきますが、それでも一貫して「ちょうどいい」という意味には変わりはありません。

料理はもちろん、お湯かげんから体調まで何でも「塩梅」を目安に使うことができます。

さて、「塩梅」と書いてなんと読むでしょうか?

「塩梅」読み方のヒントは?

大昔は、調味料があまりなかったため、調味料の基本は海水の塩と梅酢を意味する物が「塩梅」でした。

その「塩梅」が丁度いいことを「ちょうどいい塩梅」「いい塩梅」などといいます。

今でも、料理の味の濃さが丁度良かったり、体調が絶好調だったり、お湯かげんが丁度良かったりしたら「いい塩梅」と言います。

満足度としてはかなり高いということですね!

逆に「煮物の味の塩梅が難しい」「機械の塩梅が悪い」などとも使います。

「塩梅」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇〇」です!

さあ、もうわかりましたか?

「塩梅」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「あんばい」

です!

何でも丁度いい塩梅になれば幸せですね!

ぜひ、覚えておきましょう。

2問目はこの漢字!「焜炉」

「焜炉

これ、何と読むかわかりますか?

 

よく見ると、読めてくる漢字なのですが…

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「焜炉」読み方のヒント!

 

「焜炉」は、とある道具の名前です。

 

かなり身近なものなので、

持ち運びができるものから、家に備え付けられているものまで、

さまざまなタイプがありますよ。

 

漢字に火偏が使われているのも、

大きなヒントです!

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「焜炉」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「コンロ

です!

 

「焜炉」は、

「電気や燃料を熱源とする調理用の加熱器」のこと!

「七輪」を指す場合もあります。

 

キッチンについていたり、鍋などで使うカセットコンロがおなじみですよね!

 

本来は「焜炉」というと、持ち運びができる加熱器のみを指していたそうです。

ですが、現在では小型・大型、持ち運びの可・不可にかかわらず

「焜炉」と呼ばれています。

 

「コンロ」とカタカナで書くことが多いため、

外来語と勘違いしてしまいますよね。

 

ですが、元は漢語の「火炉」を「コロ」と言ったことから、

「コンロ」に音が変わり、それに合わせて「焜炉」の漢字が当てられたのだとか。

 

身近なのに、案外漢字は知らなかった「焜炉」。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

 

最後はこの漢字!「竈幽霊」

今回の難読漢字クイズは「竈幽霊」です。

さて、どんな幽霊なのでしょう?

読めたらすごい!

「竈幽霊」の読み方のヒントは?

1.「竈幽霊」のヒントは、「〇っ〇〇ゆうれい」。

2.落語が好きな人は知っているかもしれません!

3.「竈」を何と読みますか?

正解は…

正解は「へっついゆうれい」でした!

安永2年に出版された『俗談今歳花時』の一遍にある古典落語の定番演目です。

「へっつい」とは「竈(かまど)」のこと。

「竈」は食べものを煮炊きする設備ですね、現代ならコンロにあたるでしょう。

「竈幽霊」は、とある道具屋の不思議な「へっつい」に住み着いた「竃幽霊」が主人公。

何度お客に買われても、翌日になると戻って来てしまう「へっつい」を、長屋の熊さんと若旦那が道具屋から引き取ったはいいものの…という楽しいお噺(はなし)です。

竃幽霊?竈霊?

竈に幽霊なんて突飛な組み合わせだと感じるかもしれません。

でも、「へっつい」は「竃(へ)つ霊(れい)」と書く場合もあります。

日本には竈の神さま(神霊)がいらっしゃいますし、おせち料理のルーツは新年の三が日くらい火を使わず、竈の神様に休んでいただくためといわれています。

竈は昔から神聖なものなんですね!

ABOUT ME
mint_02
ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!