今回のお題は「軈て」「傀儡」「裲襠」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「軈て」
「軈て」・・・全く見慣れない漢字ですよね。
しかも画数の多い漢字で、難しそう・・・
「軈て」の「軈」という漢字は、24画あって漢字検定1級レベルなんですって!
でも、読み方さえ聞けば誰もが日常的に使う言葉だと分かりますよ。
さっそく見ていきましょう!
「軈て」の読み方のヒントは・・・?
読み方はズバリ、ひらがなで「〇〇て」です!
そして、大ヒント。
「軈て」の意味は次の通りです。
- まもなく
- そのうち
- かれこれ
例えば、「軈て日が暮れるだろう」「軈て全員集まるだろう」というように使います。
さあ、分かりましたか?
「軈て」の読み方の答えは・・・・
正解は、「やがて」でした!
「まもなく」「そのうち」「かれこれ」という意味で日常的に使われる「軈て(やがて)」。
でもかつては違ったニュアンスで使われていた時代もあったようです。
「軈」の漢字は、「身」+「應」で成り立っています。
「身をもってすぐに応(應)じる」という意味で、現在の「いつか・そのうち」というニュアンスとは違って、「すぐに・ただちに」といった意味で使われていたようです。
中国から伝わったのではなく、日本で作られた「国字」なんですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2問目はこの漢字!「傀儡」
「傀儡」
これ、何と読むかわかりますか?
見た目からしてなんだかおどろおどろしいこの漢字。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「傀儡」読み方のヒント!
「傀儡」は、とあるものの名前です。
とはいっても、現在はあまり使われない言葉なんです。
ただし、政治の状態として
「傀儡政権」や「傀儡政党」なんて言葉が使われます。
こちらの方が聞いたことがあるかもしれません。
漢字のつくりから「きでん」と読む方もいますが、こちらは不正解。
さて、読めたでしょうか?
「傀儡」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「かいらい」
です!
「傀儡」は、
「あやつり人形」のことです。
その意味が転じて「他の人の手先として使われている人」という意味にも使われます。
ヒントにも出した「傀儡政権」も、こちらの意味。
独立しているけれど、実態は支配者によって統制されている国政状態を指します。
ナチス政権が牛耳っていた、フランス共和国(当時)のヴィシー政権などがこれです。
また「かいらい」のほかに「くぐつ」と読むこともあります。
過去に「金田一少年の事件簿」という作品では、
「地獄の傀儡師」という殺人鬼が現れるので、
こちらの読み方で覚えている方がいるかも?
どちらの読み方も正解なので、両方覚えておくといいですよ!
最後はこの漢字!「裲襠」
「裲襠」
これ、何と読むかわかりますか?
どちらも普段はあまり見かけない漢字。
組み合わせると……ますますわかりにくいですよね。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「裲襠」読み方のヒント!
「裲襠」は、中国や日本で古くから用いられたあるものを表します。
……と聞くと、見たことも聞いたこともないように感じますよね。
でも実は、みなさんも一度は見たことがあるはず。
それを見かけるのは「結婚式」!
花嫁さんが身につけるものなのですが……
さて、あなたは何と読みましたか?
「裲襠」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「うちかけ」
です!
「裲襠」は、
「帯を締めた上から羽織る、丈の長い小袖」のことです!
結婚式で新婦さんが「色打掛」にお色直ししているのを見たことはないでしょうか。
その「打掛」は、もともと「裲襠」と書いていたのだとか!
また、さらにその起源をたどると、
古代中国で武官(軍人)が、礼服として着用していたものなのだとか。
鎧を形式化したもののようで、「りょうとう」とも言うそうです。
漢字だけ見ると見慣れないですが、花嫁さんの衣装と考えると覚えやすくなるはず!
ちょっと難しいですが、これを機にスマートに読めるようになりましょう!