今回は「熨斗」「梔子」「陸でなし」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「熨斗」
「熨斗」という漢字、思い返せば日常生活で度々目にしているハズ・・・。
でも見たことあるような、ないような、踏ん切りがつかない感じがプンプンしますが、デパートで働いている人や文房具屋さんで働いている人にとってはサービス問題といえるでしょう。
ちなみに、1文字目の「熨」は漢字検定1級の難しい字で、「おさえて伸ばす」といった
意味があります。
なんだか、ますます分からなくなってしまいましたが、おめでたい席には必ず登場していますので、思い出してみてください!
「熨斗」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 白い紙でくるみます。
ヒント➁ デパートのサービスカウンターなどで包んでもらいましょう。
ヒント③ 大切な人に贈るときに付けるものです。
「熨斗」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「のし」です!
「熨斗」とは、大切な人に贈り物をするときに、デパートなどで飾りの模様がついた白い紙で包んでもらう紙のことです。
本来、「熨斗」というものは「あわびを薄くのして干したもの」を言い、生ものの象徴でした。
この生ものを、「包装の上から右上あたりに貼る」ことで「生ものを添えました」という意思表示として使われるようになったのが始まりだそうです。
でも、実際にあわびが包装用紙に付いていたらびっくりしちゃいますね!
2問目はこの漢字!「梔子」
「梔子」
これ、何と読むかわかりますか?
漢字は見慣れないけれど、実は身近な存在のあるものなのですが…
さあ、あなたは何と読みましたか?
「梔子」読み方のヒント!
「梔子」は、とある植物の名前です。
一瞬「枇杷(びわ)」の「杷」に見えるため、
「わし」や「わこ」と読んでしまう人も…
どちらも不正解です。
4文字の読み方なのですが…
さて、読めたでしょうか?
「梔子」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「くちなし」
です!
「梔子」は、
「アカネ科の常緑低木で、夏に白い花が咲き、香りがいい植物」です!
植物がお好きな方や、花の香りに詳しい方はすぐに読めたのではないでしょうか?
とってもいい香りがするので、お庭で見かけることもある植物です。
もう一つ有名なのが、その果実。
古くから染料として使われていて、
栗きんとんやたくあんの黄色い色は、梔子の実の色なんですよ!
ちなみに海外でも人気のお花で、
ヨーロッパでは「天使が地上に降ってきた」と例えられ、
アメリカでは男性から女性へ贈ることで、ダンスのお誘いを意味したのだとか。
花言葉は「とても幸せです」。
まさに幸せを象徴するようなお花ですね!
日本人にとっても海外でも、人気の高い「梔子」。
これを機にしっかり覚えて、スマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「陸でなし」
「陸でなし」と書いて、なんと読むか分かりますか?
耳でも聞くし、書くこともあるかも知れませんが、たいてい平仮名で書かれています。
まさか漢字があるとは知らなかった! という人の方が多いのではないのでしょうか?
さて、「陸でなし」と書いてなんと読むでしょうか?
「陸でなし」読み方のヒントは?
まず、「陸」という漢字ですが、読み方がいくつかあります。
おか・りく・ろく・くが。
もう答えが分かったかもしれませんね。
漢字で書いているのを見る時は「碌でなし」と書かれているのではないでしょうか?
実は「碌でなし」は当て字で、本当は「陸でなし」と書くのが本当です。
「陸」(ろく)は土地が平らということで、性格がまっすぐで素直という意味になり、素直じゃない、曲がった性格のひねくれものという事で「陸」がない・・・「陸でなし」となったといわれています。
そこから、役に立たないような人のことを「陸でなし」というようになったのだとか。
さて、読み方もわかりましたか?
「陸でなし」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ろくでなし」
です!
「ろくでなしが人の陰言」なんてことわざもある位、ろくでなしは嫌われていました。
ぜひ、覚えておきましょう。