今回の難読漢字クイズは…
「麻倔涅叟母」「爹兒」「洎夫藍」です。
全部読めたら漢字マスター!
目次
1個目の漢字はこれ!「麻倔涅叟母」
最初の漢字は「麻倔涅叟母」。
マーボー…ではありません。
これをさらっと読めたらすごい!
「麻倔涅叟母」の読み方のヒントは?
1.「麻倔涅叟母」をひらがなにすると6文字になります。
2.原子番号12の元素ですよ。
3.「麻倔涅叟母」が多い食材はホウレンソウ、ヒジキ、コンブなど
4.肥料、工業、医薬品にも利用されています。
正解は…
正解は「マグネシウム」でした!
人類が生きるために必要な栄養素、必須ミネラルです。
1808年にイギリスの化学者サー・ハンフリー・デービー氏が、最初に元素抽出に成功したといわれています。
「麻倔涅叟母」はラテン語の「magnesium」の当て字です。
1862年の「舎蜜局必携」という化学実験のマニュアルには、すでに「麻倔涅叟母」という記載が確認されています。
「麻倔涅叟母」には、見慣れない漢字が複数混じっていますね。
「倔」:音読み「クツ」訓読み「倔い(つよい)」
「涅」:音読み「ネツ・ネ・デツ・ネチ・ケン・ゲン」訓読み「くろ」「くろつち」
「叟」:音読み「ソウ・シュウ・ショウ・シン」訓読み「おきな」「叟り(としより)」
上記の3つはすべて漢検1級の漢字です。
読めるだけでもすごいですが、書けたらもっと尊敬されます!
2個目の漢字はこれ!「爹兒」
「爹兒」を何と読みますか?
ひとつめの漢字は「爺」ではありません。
理系の人は知っているかもしれません。
「爹兒」の読み方のヒントは?
1.「爹兒」をカタカナにすると「〇ー〇」になります。
2.「知的な小道具」なんて言われていた時代もありました。
3.「爹兒」には石炭由来のものと木炭由来のものがあります。
正解は…
正解は「タール」でした!
和名では「乾留液(かんりゅうえき)」といいます。
「爹兒」は石炭や木炭の固体有機物の乾留によって生じる粘性の油状物質です。
「爹兒」の「爹」は、音読みが「タ」訓読みは「ちち」、中国語で父という意味。
「兒」の音読みは「ジ・ゲイ」訓読みは「こ」、幼い子供や幼児を指しています。
タールはさまざまな産業の化学物質や疥癬(皮膚病)の軟膏などに用いられますが、煙草に含まれる有害な物質としてのイメージの方が強いでしょう。
近代の世界的な禁煙ブームによって喫煙率はみるみる減少しており、1965年の男性の喫煙率80%、2019年は27.1%です。
ただ、今でこそ不健康の代名詞になっている煙草も、昔は「知的な小道具」なんて言われていました。
日本に煙草が伝わったのは1543年、1596年には庶民が喫煙する文献や風俗を描いた絵画が数多く生まれています。
3個目の漢字はこれ!「洎夫藍」
「洎夫藍」を何と読みますか?
いい香りと鮮やかな色が特徴です!
家庭料理より外食のイメージかも。
「洎夫藍」の読み方のヒントは?
1.「洎夫藍」をひらがなにすると4文字になります。
2.「洎夫藍」ライスと近いのは、ピラフ、チャーハン、チキンライス…
3.ターメリックではありません!
正解は…
正解は「サフラン」でした!
「洎夫藍」は、南ヨーロッパや小アジア地方が原産とされるアヤメ科の多年草。
料理では、めしべを乾燥させて香辛料として使われます。
「洎夫藍」ライスはおいしいですよね。
プロヴァンス地方のブイヤベース、バレンシア地方のパエリア、モロッコのクスクスも有名です。トルコでは「洎夫藍」ティーも飲まれるそうですよ。
「洎夫藍」は、咱夫藍、洎夫蘭と書いても正解です!
「洎夫藍」の歴史
「洎夫藍」は紀元前から世界各地で香辛料・染料・香料・薬用として愛されてきました。
古代ギリシアでは、サフランの黄色を王族だけが使うことを許されるロイヤルカラーとしていたそうです。
日本に「洎夫藍」が伝わったのは江戸時代、主に生薬として用いられました。
生薬としての「洎夫藍」は、漢名の「番紅花(ばんこうか)」が使われます。
鎮静・鎮痛・月経の誘発作用・更年期障害などの改善効果が期待できるそうです。