今回の難読漢字は「仄聞」「遠流」「金蚉」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「仄聞」
「仄聞」の読み方をご存じでしょうか?
人という字が使われていますが「じんぶん」と読むのは間違いですよ。
とはいえ「仄」はあまり見かけない漢字なので、なかなかの難読です。
さて、あなたには正しく読むことができますか?
「仄聞」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です。
- 「聞」という字は「新聞」の「聞」と同じ読み方。
- 意味は「少し耳にしたり、噂などで人から聞くこと」
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「仄聞」の読み方!正解は!?
正解は「そくぶん」です!
「仄(そく)」という字には「ほのかに」「かたむく」などの意味があります。
そのため「聞」という字と合わさることで、少し耳にしたり、人から噂で聞いたりするという意味になるのです。
使い方としては「仄聞したところによると、彼は理系の大学を卒業したらしいよ」などがあります。
また「側聞(そくぶん)」と書かれることもあり、ほぼ同じ意味の言葉として使われています。
2問目はこの漢字!「遠流」
「遠流」
これ、何と読むかわかりますか?
漢字は簡単な割に、読み方は難しいんです!
さあ、あなたは何と読みましたか?
「遠流」読み方のヒント!
「遠流」は、現在はあまり使われない言葉です。
しかも、読み方も特殊!
読み間違えやすい「えんりゅう」「とおりゅう」ではありません!
どちらの漢字も、普段はあまり使わない読ませ方なのですが…
さて、読めたでしょうか?
「遠流」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「おんる」
です!
「遠流」は、
「流罪において一番重い懲罰のこと」を表した言葉です。
そもそも「流罪」とは、罪人を遠くの地へ送る追放の罰のことです。
流刑や島流しと言われる場合もありますよ。
流罪は、罪の重さによってどこに行くかが決まります。
比較的罪が軽い人は都から近いところへ、
罪が重い人は遠くに流されてしまいます。
その最も重い、遠くに島流しになることを「遠流」と呼びます。
日本では土佐や隠岐などが遠流の地だったそうですよ。
ちなみに流刑は日本だけではなく世界でもあった刑罰で、
ナポレオンも流刑を受けて「セントヘレナ島」という孤島で生涯を終えました。
普段はなかなか使わないけれど、教養として知っておくべき「遠流」。
読み方も意味もしっかり覚えて、スマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「金蚉」
「金蚉」・・・見慣れない漢字だし、何に関する言葉なのかもピンとこない人が多いのではないでしょうか。
「金」が付くから、何か高価な物の名前?
「金塊(きんかい)」とも「金粉(きんぷん)」とも違う漢字ですし・・・
何と読むのか?
さっそく見ていきましょう!
「金蚉」の読み方のヒントは・・・?
それではさっそくヒントです!
「金」は、「キン・コン・かね・かな」などの読み方があります。
「金蚉」では、「かな」という読み方で使われています。
つまり「金蚉」は、ひらがなで「かな〇〇」と読むわけです!
そしてさらに大ヒント。
「金蚉」は、ある虫の名前を表す漢字なのです。
さあ、分かりましたよね?
「金蚉」の読み方の答えは・・・
正解は、「かなぶん」でした!
「金蚉(かなぶん)」は、コウチョウ目コガネムシ科ハナムグリ亜科の昆虫です。
ただし日本では、光沢のあるコロンとした形状の蒸し全般を「カナブン」と呼んでいます。
もしかしたらあなたの思っている「金蚉(かなぶん)」は、実は厳密には違う虫かもしれません!
ちなみに「金蚉(かなぶん)」の「蚉」という漢字は、「か・ぶん」と読み、血を吸う「蚊(か)」と同じ意味をもっているんですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!