漢字読み講座

「是式」「隣家」「膾炙」これらの読み方は?【難読漢字に挑戦!】

今回のお題は「是式」「隣家」「膾炙」です。

どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…

あなたには全て読むことができますか?

1問目はこの漢字から!「是式」

「〇〇式」というように、「式」が最後に付く言葉はたくさんありますよね。

「連立方程式」「立式」「数式」「略式」のように、「一定のやり方・手本」を意味する「式」

「結婚式」「開会式」「除幕式」のように、「一定の作法の伴う行事」を表す「式」

「式」には、2通りの意味があるんです。

それでは「是式」は何と読むのでしょうか?

そして、どのような意味があるのでしょうか?

さっそく見ていきましょう!

「是式」の読み方のヒントは・・・?

読み方は、ひらがなで「〇〇しき」の4文字です!

「是」という漢字には、「ぜ」という読み方もありますが、ここでの読み方は違います。

さあ、何と読むか分かりましたか?

「是式」の読み方の答えは・・・?

正解は、「これしき」でした!

「これしき」と聞いても、「どういう意味?」とお思いになることも多いのでは?

そんな人も、「何の是式(なんのこれしき)」という言葉は知っているのではないでしょうか!

「これくらいどうってことない」「まだまだ大丈夫」という言葉ですよね。

その中の「是式」は、「物事の程度や内容が問題とするに足らない」という意味です。

また、賄賂(わいろ)・袖の下(そでのした)を婉曲に表現する際にも「是式」を使うことがあるんですって!

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

2問目はこの漢字!「隣家」

隣家」と書いて、なんと読むでしょうか?

隣の家と書いて、(となりのいえ)(りんけ)とは読みません。

隣の家であることは間違いありませんが、隣の家の事をなんて言っていたでしょうか?

さて、「隣家」と書いて、なんと読みますか?

「隣家」読み方のヒントは?

向こう三軒両隣などといって、何かと日常的に接触の多い「隣家」。

最近では壁がくっついている「壁隣」(かべどなり)なんて家は少なくなっているものの、それでも家が隣というだけで、会う機会も多いのではないでしょうか?

隣家の人がいい人であれば、住居としての満足度も高いものの、隣家の人は選べないので完全に『運』なのが怖い所です。

何が原因でトラブルに巻き込まれるのかわからないので、できるだけ普段からいいお付き合いをしておきたいものですね。

さて、そんな「隣家」はなんと読むでしょうか?

「隣家」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇」です。

さて、もうわかりましたか?

「隣家」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「りんか」

です!

 

近隣の「りん」と、家具の「か」で隣家(りんか)です。

ついつい(りんけ)と読んでしまいがちなので、注意しましょう。

最後はこの漢字!「膾炙」

「膾炙」の読み方をご存じでしょうか?

パッとみたイメージで「ひきゅう」と読みそうですが、もちろん間違い。

「膾」という字や「炙」の字は見かけることが少ないので、「膾炙」がサラッと読めた方はかなりの漢字通でしょう。

さて、あなたには正しく読むことができますか?

「膾炙」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 話題になって人々に知れ渡ること
  3. 人口に膾炙する

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「膾炙」の読み方!正解は!?

正解は「かいしゃ」です。

「膾炙(かいしゃ)」とは、ヒントにも示したように、評判になって多くの人々に知れ渡ることをいいます。

「膾」は訓読みで「なます」です。

「膾(なます)」は現代では大根や人参を酢で和えたものですが、古代は生の肉を刻んで酢で和えた料理でした。

さらに「炙」には「炙(あぶ)り肉」という意味。

なますも炙り肉も人々の口を楽しませる料理であることから、「膾炙」は「人の口にのぼり評判になる」という意味になったといわれています。

ヒントの3番目に紹介した「人口に膾炙する」の「人口」とは、一般的な意味の「人口」ではなく「人の口」という意味なので、注意が必要です。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!