「馴化」の読み方をご存じですか?
「馴」は「馴れる」という言葉があるので「なれか」と読みたくなりますが、違います。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「馴化」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「じ○○○」の4文字
- 心理学で使うことが多い言葉です
- 「順応」という似た言葉があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「馴化」の読み方、正解は・・・
正解は
「じゅんか」
です!
「同じ刺激を長時間与えられると、刺激に対する反応が鈍くなっていく」という心理学的現象のことをあらわす言葉です。
平たく言うと「慣れる」ということで「順化」と書くこともあります。
家の近くで工事をしていたら、初めはうるさく感じますが、そのうちあまり気にならなくなります。これは自分の身に危険なことが起こらないと感じたので「馴化」したのですが、工事が新しい段階に入って別の重機を使い始めたらまたうるさく感じます。別の刺激には普通に反応することがわかります。
「馴化」と「順応」
ヒントで似た言葉として「順応」を挙げましたが、これは同じ刺激を受け続けた結果、身体の感覚がマヒして反応しなくなる現象です。「馴化」は経験によって学習した結果の「慣れ」で「順応」は感覚がマヒして感度が低下したための「慣れ」ということです。
ただ、日常生活ではあまりはっきり区別されることは多くなく、熱中症対策として環境省が提唱している「暑熱順化(しょねつじゅんか・身体を暑さに慣れさせて熱中症を起こりにくくすること)」も厳密には使い分けられていないようです。心理学を専門に学ぶのでなければ、どちらも「慣れる」という意味で問題ないのかもしれませんね。
ちょっと難しいけれどよく起こる現象「馴化」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。