「寓ける」の読み方をご存じですか?
「寓」は「ぐう」という読み方がありますが「ぐうける」ではありません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「寓ける」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○○ける」の5文字
- 訓読みです
- 「託ける」という書き方もあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「寓ける」の読み方、正解は・・・
正解は
「かこつける」
です!
「あることをする口実として、関係のない他の事柄を理由とする」という意味があります。
「来客にかこつけて酒を飲む」というと、なんとなく意味が伝わるのではないでしょうか。
「託ける」と「寓ける」
「かこつける」という言葉自体は少なくとも平安時代から「かこつ」という表現で使われていました。ただ、漢字では「託つ」と書いていたようです。では、何故「寓ける」という漢字も使われているのでしょう。
「寓」という字は元々「身を寄せる、仮住まいする」というような意味で使われていました。「寓」が「かこつける」という意味で使われるようになったのは「寓話(ぐうわ)」という言葉が使われるようになってからではないかと思われます。
「寓話」は「教訓的な内容を、他の事物、主として動物にかこつけて表わした、たとえ話」という意味があります。「イソップ寓話(イソップ物語)」のような海外の物語が翻訳された時、ラテン語「fabula(広義の作り話)」の訳語として用いられるようになったのが「寓話」です。「寓話」が使われるようになったのは20世紀以降なので、その頃から「寓ける」という書き方も多く使われるようになったのかもしれません。
「寓ける」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。