漢字読み講座

【難読漢字】「粉黛」の読み方は?美人のことをあらわす言葉?

「粉黛」の読み方をご存じですか?

「粉」は「こな」と読めますが「黛」は「薫」に似ているようにも見えますが違う文字です。

いったい何と読むのでしょうか?

「粉黛」の読み方のヒントはこちら

    1. ひらがなで書くと「ふ○○○」の4文字
    2. どちらの文字も音読みです
    3. 粉は「白粉」のことをあらわしています

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「粉黛」の読み方、正解は・・・


正解は

「ふんたい」

です!

「粉」は「白粉(おしろい)」をあらわしており、「黛(まゆずみ)」は眉を描く墨や、まゆずみで描いた眉のことをあらわしています。そこから転じて「化粧」という意味があります。

「粉黛」=「美人」?

「粉黛」は「美人」という意味で使われることもあると言われています。

「六宮の粉黛は顔色なし」(長恨歌)

唐代の大詩人である白楽天(白居易)が玄宗皇帝と楊貴妃を歌った長編叙事詩「長恨歌」の冒頭にこのような表現があります。

楊貴妃といえば世界三大美人の一人で「傾国の美女」とも言われています。楊貴妃がひとたび笑ったら、六宮(後宮)の化粧をした美女たちでも太刀打ちできなかった、という意味になります。

この使われ方を考えると、確かに「粉黛」は「(化粧をした)美人」であることは間違いないですが、美しく見せるために装っている、つまり自然ではないという意味あいもありそうですね。

もし「粉黛」を女性の美しさを褒める意味で使う場合は、少し注意した方がよさそうですね。

ABOUT ME
さとう みえ
漢字が好きで、学生時代に漢字検定2級を取得するも、社会に出てから特に書き取りが怪しくなっていることに気付きました。子供の宿題に付き合いつつ自分も勉強し直す日々です。IT×子育てのサイトを運営しています。