今日の難読漢字は
「蕪辞」
「蕨拳」
「葱青」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「蕪辞」!
「蕪辞」の読み方をご存じですか?
「蕪」は「無」という字に似ているから「むじ」と読みたくなりますが、間違いです。
それでは、何と読むのでしょうか?
「蕪辞」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○じ」の2文字
- どちらの字も音読みです
- 「蕪」の音読みは「無」の音読みと同じです
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「蕪辞」の読み方、正解は・・・
正解は
「ぶじ」
です!
「蕪」は野菜のカブのことを思い浮かべますが、意味を調べてみると
- あれる、しげる。雑草が茂って荒れる。
- みだれる。
- アブラナ科の二年草。
と、野菜とは別の意味の方が先に出てきます。カブの葉は生い茂って地面を覆いつくすので、そこからカブという野菜の意味として使われるようになったのではないかと言われています。
「辞」という字は「やめる」という意味をイメージしますが、この場合は「辞書」などで使われる「言葉」という意味で使われています。
これを踏まえて考えると「蕪辞」は
「乱雑な言葉」
という意味になります。
実際に乱雑な言葉に対して使うよりも、自分の文章をへりくだって表現する時に使われることが多いようです。「乱文」と同じニュアンスと考えればわかりやすいですね。
「蕪辞」の読み方、「蕪」の意外な意味と一緒に是非覚えてくださいね。
難読漢字、2問目は「蕨拳」!
「蕨拳」の読み方をご存じですか?
「蕨」はワラビと読むため「わらびけん」という新しい拳法でも生まれたのかと思いますが、もちろんそうではありません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「蕨拳」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「け○○○」の4文字
- どちらの字も音読みです
以上の2つのヒントから考えてみてください。
「蕨拳」の読み方、正解は・・・
正解は
「けっけん」
です!
「蕨」は山菜で有名なワラビのことで音読みは「ケツ」です。「拳」は指を折り曲げた手の状態のことです。
ワラビの先端部分が拳のような形状になっていることからこのように呼ばれているようです。成長するにつれて開いてしまうため、特に若い芽のことをあらわすことが多いです。
「蕨手」という表現も
ワラビの先端部分が手に似ているという表現は「蕨手(わらびて、わらびで)」という言葉でもわかります。「蕨拳」同様、ワラビの先端部分をあらわす言葉でもあるのですが、祭りで使われる御神輿(おみこし)の装飾品も、形状がワラビに似ているため「蕨手」と呼ばれています。灯籠の装飾でも同じような形状の装飾があったり、柄が湾曲した刀剣が「蕨手刀」と呼ばれたりしているのも、それだけ蕨の形が印象的だったということですね。
「蕨拳」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。
難読漢字、3問目は「葱青」!
「葱青」の読み方をご存じですか?
「葱」はネギをあらわす字ですが、青をつけるとどう読むのか想像がつきません。
いったい何と読むのでしょうか?
「葱青」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「そ○○○」の4文字
- どちらの字も音読みです
- 「葱」は「怱」「惣」と同じ音読みです
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「葱青」の読み方、正解は・・・
正解は
「そうせい」
です!
「草木のあおあおとしたさま」という意味があります。逆にした「青葱(せいそう)」にも同じ意味があるそうですが、こちらは「青ネギ(葉ネギ)」のことを指す場合が多いです。
「葱」は野菜のネギという意味ですが、「あおい。あざやかな緑色、あるいは青色。」という意味もあり「葱青」はネギではなく色の方で使われています。
葱の色は緑?青?
しかしこの表現だと青か緑なのかはっきりしませんね。
「葱」という字を使った「浅葱色」という色の名前がありますので、どのような色か見てみましょう。
浅葱色
実際に青とも緑とも表現しがたいですね。まさにネギの葉の先端部分のような色をしています。ネギの色を草木のあおあおとした様子に重ねた表現は美しいです。
「葱青」は読めなくてもなんとなく想像ができる言葉ですが、読み方もこの機会に是非覚えてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は野菜の漢字を使った難読漢字を出題してみました。野菜の名前は読めても、別の読み方は知らないことが多いと思います。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。