「落胤」の読み方をご存じですか?
「落」はよく使う漢字ですが、「胤」はあまりなじみがない字ですね。
いったい何と読むのでしょうか?
「落胤」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ら○○○」の4文字
- 音読みです
- 「胤」には「子孫」という意味があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「落胤」の読み方、正解は・・・
正解は
「らくいん」
です!
「胤」は「たね」「血筋」という意味があり「落胤」は父親に認知されていない私生児という意味になります。主に身分の高い男性が正妻以外の身分の低い女性に産ませた子どものことをさします。「おとしだね」と言われることもあります。
「落胤」説が多い歴史上の人物
江戸時代の大名である保科正之は二代将軍徳川秀忠の落胤とされており、三代将軍家光の異母弟として将軍の補佐をしたことで有名で、大河ドラマ「葵 徳川三代」でも取り上げられました。
落胤は身分の高い人物(時には天皇)の子供ということで、歴史上「正当な血統を継承するもの」として政争に使われることが多かったのですが、多くは確証がなく諸説ありとされています。
父親とされる人物の出自が不明なことから様々な落胤説が出ていることで有名なのは、戦国時代に天下統一した豊臣秀吉です。僧侶の子に始まり、公卿の落胤、正親町天皇の落胤など諸説がありすぎて逆にどれも信頼できないようです。
歴史の奥深さに触れつつ「落胤」の読み方も是非覚えておいてくださいね。