すらすら読めたら漢字マスター!
「心恋し」「鵯」「微温火」
ぜひ、チャレンジしてみてください。
目次
1個目の漢字はこれ!「心恋し」
「心恋し」を何と読みますか?
甘酸っぱいイメージの漢字が並んでいますが…
ぜひ覚えたい美しい読み方です!
「心恋し」の読み方のヒントは?
1.「心恋し」をひらがなにすると「〇〇〇〇し」になります。
2.「心恋し」の類義語には、「慕わしい」「偲ぶ」「敬慕」などがあります。
3.『うら恋(ごひ)し、我(わ)が背(せ)の君は、』万葉集より引用
正解は…
正解は「うらごいし」でした!
「心恋し」とは、心の中で恋しく思うさま、何となく恋しく思うさまです。
読んで字のごとく、心(こころ)で恋しい(こいしい)と感じることですね!
控えめで日本人らしい情緒ある読み方です。
昔の日本語では、心と書いて「うら」と読んでいました。
人の心は目に見えないため、「裏(うら)」と同義語だったのです。
心を「うら」と読む日本語
心悲しい(うらがなしい):心の中で悲しいと思うさま、何度となく悲しいさま
心疚しい(うらやましい):心中穏やかでないさま、良心がとがめるさま
心若い(うらわかい):いかにも若いと心で感じられる様子
心ぶれる(うらぶれる):心がしおれてしょんぼりした様子、みじめな心持ち
心ぐはし(うらぐはし):心に美しいと感じること、心に染み入る美しさ
心珍し(うらめずらし):珍しくて心惹かれるさま
2個目の漢字はこれ!「鵯」
「鵯」を何と読みますか?
鴨(かも)に似ていますが、ちょっと違いますね。
難読漢字にチャレンジ!
「鵯」の読み方のヒントは?
1.「鵯」をひらがなにすると4文字になります。
2.「鵯」は俳句で晩秋の季語です。
3.『鵯でも啼いたような、笛の音がしたんです』吉川英治「神州天馬侠」より引用
4.「鵯」をイタリア語にすると「aringa」、ドイツ語では「Hering」です。
正解は…
正解は「ひよどり」でした!
「鵯」は、スズメ目ヒヨドリ科属の鳥類です。
全長27.5cm前後でややほっそりとしており、日本・サハリン・台湾などに生息しています。
チャームポイントは頬に褐色の部分があるところ!
国内では樹木の多い公園や都市部で見かけることが多いでしょう。
人になつきやすいので平安時代は貴族のペットとして人気がありました。
俳句では晩秋の季語とされています。
『鵯もおどろき我もおどろきぬ 』 川端茅舍
「鵯」の音読みは「ヒ・ヒツ・ビチ」、訓読みは「ひよ」「ひよどり」、漢検1級19画の漢字。
「ひよどり」という可愛らしい名前の由来には諸説あり、ひとつは「ヒーヨ!ヒイーヨ!」という甲高い鳴き声からきているというもの。
もうひとつは古名「稗鳥(ひえどり)」が転じたという説です。
3個目の漢字はこれ!「微温火」
最後の問題はこちら…
「微温火」です!
あなたは何と読みますか?
「微温火」の読み方のヒントは?
1.「微温火」をひらがなにすると3文字になります。
2.おいしい煮物のコツは「微温火」でじっくり調理すること。
3.『箱火鉢には、微温火に大きな土瓶が掛かっている』森鷗外「ヰタ・セクスアリス」より引用
正解は…
正解は「ぬるび」でした!
「微温火」とは、火力の弱い炎のこと。
盪火(とろび)とも言いますね。
何となくイメージだけで調節することの多い「火加減」ですが、ガスコンロの場合は以下の火力を目安にすればいいそうです。
強火:炎がなべ底に沿って広がっている状態
中火:炎の先がなべ底に触れている状態
弱火:炎の先がなべ底に振れていない状態
微温火(とろ火):炎が消えないギリギリの状態
IHヒーターの場合は、温度設定140度、最小120Wくらいが「微温火」に相当しますよ。
「微温火」と弱火は違う点に注意しましょう!
「微温(ぬる)」を使った日本語
微温湯(ぬるまゆ):ぬるいお湯、または刺激や緊張のない環境や生活
微温(ぬるま):ぬるいこと
微温む(ぬるむ):少しだけ暖かくなること、暑さや熱さが冷めること
微温燗(ぬるかん):お酒をやや温めた状態