漢字読み講座

【難読漢字】「肯ずる」の読み方は?「こうずる」ではありません!

「肯ずる」の読み方をご存じですか?

「肯」は「肯定」という言葉を使うことがありますが「こうずる」と読むと間違いです。

それでは、いったい何と読むのでしょうか?

「肯ずる」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○○んずる」の5文字
  2. 読みです
  3. 「肯んずる」と表記することもあります

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「肯ずる」の読み方、正解は・・・


正解は

「がえんずる」

です!

「聞き入れる」「肯定する」「承諾する」という意味です。

「肯じる(肯んじる)」という使い方もあります。

昔は意味が逆だった!?

今では読み方のイメージ通り「肯定する」という意味の「肯ずる」ですが、昔はまったく逆の「聞き入れない」「肯定しない」という意味でした。

とはいえ、初めて肯定の意味で使われたのは1300年頃、つまり鎌倉時代末期なので、古文を読む時以外は気にしなくて良いでしょう。現在は否定の意味で使う場合は「肯じない(肯んじない)」という表現になっています。

言葉はその時代に応じて意味が変わっていきます。例えば「とても」という副詞は元々「とても言えない」「とてもできない」など否定形と合わせて使われるものでしたが、明治末期ごろから「とても大きい」など、否定を伴わない形で使われるようになったそうです。

言葉の歴史を感じつつ「肯ずる」の読み方、是非覚えてくださいね。

ABOUT ME
さとう みえ
漢字が好きで、学生時代に漢字検定2級を取得するも、社会に出てから特に書き取りが怪しくなっていることに気付きました。子供の宿題に付き合いつつ自分も勉強し直す日々です。IT×子育てのサイトを運営しています。